〜学びを夢の実現につなげよう〜
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松ケ丘小学校の児童の保護者の皆様へ

 冬休みが終わり,1週間が過ぎました。年末年始で人流の多い休みだったのにもかかわらず,休み明けに体調を崩して休む児童も少なく,お蔭様で,学校は無事に新年を迎えることができました。
 休み明け初日,火曜日の朝,子どもたちには,正月早々に起こった能登半島地震や痛ましい飛行機事故を鑑み,新年を祝う挨拶を控えた上で,ふたつのことを話しました。
 ひとつめは,12年前,まだ,子どもたちが生まれていないとき,我々は,東日本大震災という未曾有の大震災に見舞われたこと。筆舌に尽くし難い辛い思いをする中,日本中の人たちに救援物資を届けてもらったり,ボランティアで色々な仕事をしてもらったりして,復興にこぎ着け,今があること。今,それと同じような苦労をし,深い悲しみに暮れている人たちがいることを考えて欲しいと伝えました。
 ふたつめは,そんな中でも,今年も,恒例の箱根駅伝が開催され,日本中に,元気と勇気を与えてくれたこと。今大会で,100回目を迎える箱根駅伝は,選手の活躍だけでなく,数々の舞台裏の努力や思いやりに支えられていること。そのひとつとして,かつて,大会スタッフが,年末から箱根に入る際,多くの報道陣が泊まるための施設が見つからず,関係者が困り果てていた時,小涌園ホテルのフロントから,「大広間でよければ,泊まってください。」と,宿を提供してもらったこと。大広間といえども,あたたかなホテルでゆっくり準備を整えることができた報道陣は,見事に熱狂する大会の様子を全国に伝えることができた。目標に向かい,みんなの心がひとつになるからこそ,毎年,あの素晴らしい感動をお茶の間にまで届けられるのだろう。
以来,もともと,駅伝選手の通過地点を,あくまで地名で言うところ,困った時,報道陣を助けてくれた,そのホテルの前だけは,地名ではなく「小涌園前」と,感謝と敬意を込めて紹介している,という舞台裏の美談を伝えました。
 自分は,このふたつの出来事や話にふれ,「やっぱり,人間は,一人では出来ないことが沢山あるのだな。」「困った人には,やさしく接して,助けてあげなくては・・・。」「『困った時,自分も助けてもらうために,普段から,いっぱい人を助けてあげよう。』と強く感じた。」「みんなも同じように感じてくれたなら,松ケ丘小から,いじめなどという言葉は,きっと,なくなるはず。」と伝えました。
 今年も,少しでも長く,少しでも多くの子どもたちの笑顔や笑い声があふれる学校になるよう,職員一丸となって子どもたちに寄り添っていきたいと思います。どうぞ,よろしくお願いいたします。

令和6年1月12日 松ケ丘小学校長 木下 悦郎

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