3月31日(日) 学校の石 ファイナル
石材の王様である花崗岩の紹介が無かったので、記載します。グラウンド側の中庭の石碑が典型的な花崗岩(俗称:御影石)です。黒色は黒雲母、白色は長石、透明感があって灰色に見えるのが石英(実際は無色透明)。もう一つは生徒玄関のしだれ桜の横にある石碑。これは、花崗岩を構成する3つの鉱物が非常に識別しやすいものです。理科授業で観察するには好都合の岩石試料です。その原因は、適度に風化を受けた花崗岩だからです。まず、表現にざらざら感があります。鉱物単位でみれば、黒雲母→長石→石英の順に化学的に変質しやすいので、結果的に石英が残りやすくて、表面が凹凸になります。石英が凸、黒雲母、長石が凹になります。この花崗岩を機械でいくら磨いても、グラウンドの花崗岩のようなきれいな研磨面にはなりません。適当に風化した姿が、庭に置く石材としての日本流の味(わび・さび)を作っています。石碑全体が丸くなっているのも、自然の風化を物語ります。この岩石の産地は不明ですが、日本では中国山地の広い範囲が花崗岩であって、もしかしたらこのあたりが産地かもしれません。有名な神戸の六甲山は花崗岩です。風化された結果、花崗岩がボロボロになって石英が瀬戸内海や日本海側に運ばれます。この石英質の砂を真砂(まさ)といって、瀬戸内海の海底から掘り出されて塩抜きした後にコンクリートと混ぜられて高度経済成長を助けたのです。六甲山系には風化して砂に戻る過程が観察できる花崗岩(真砂状花崗岩:まさじょうかこうがん)がよく見られます。結論として、学校の石碑or置き石の岩石は、流紋岩、安山岩、花崗岩、桃色花崗岩、閃緑岩、石灰岩、砂岩、片麻岩、凝灰岩です。長い物語は、これでおしまい。
3月25日(月) 石の話 その8
職員玄関の「くまざる」像の下のつるつるした岩石。これは人為的に磨かれたもので、中生代か古生代の石灰岩です。石川県の石ではありません。よく見ると、巻き貝状の模様(アンモナイトor巻き貝)や同心円状の模様(サンゴ?or貝or有孔虫?)があります。生物の化石であるのは間違いありません。割れ目があって、それが接着剤でつなげられたようになっています。石灰岩によくある構造で、力を受けてできた割れ目に周囲から染み出た石灰質(炭酸カルシウム)が再結晶して埋められたものです。元々、生物ですが、加重による変形もありますし、なにせ、断面ですから、見分けるには創造力が必要ですね。チャレンジしてみて下さい。
3月25日(月) 石の話 その7
職員玄関横の「組まざる」像の下にある岩石。全体的にざらざら感があり、赤っぽい。近づいてみると、白色や黒色の斑晶がある。黒いのは角閃石です。白いのは長石かな?。これは安山岩。典型的ではありませんが、金沢市の戸室山で採掘される戸室安山岩です。金沢城の石垣によく疲れています。青戸室、赤戸室といって、噴火後に酸素とよく触れた火山の外周部の安山岩は酸化して赤色になります。火山の芯に近い部分は青色になります。当然、中間的なものもあるわけで、3番目の写真を見ると、青色と赤色のまだら模様になっています。
3月25日(月) 石の話 その6
校訓の石碑の土台部分の黄色の枠組みの石材は、軽石凝灰岩(軽石を多く含む凝灰岩)です。近づいてみると、空洞が所々にあります。軽石が入った部分も見られます。空洞には元々は軽石があったのですが、永年の風化作用で溶けたものと考えられます。俗称:日華石(にっかいし)といって、小松市の山間部の石切場で採掘されたものです。昭和時代の建物の塀によく使われました。小松市山間部では、蔵の土台、壁面に使われている場合もあります。独特の黄色みが特徴です。ほどよく風化されて、味がある石ですが、採掘はもうされていません。
3月22日(金) 離任式・退任式
先生方が新しい場所に異動します。教員にとっては、宿命のことなのですが、やはり気持ちがつのります。卒業生もたくさん来てくれました。
3月22日(金) 石の話 その5 から 高度経済成長へ
私、3年間いましたが、新発見です。石碑を見つけました。緑色です。これも流れた構造があって、特有のキラキラ感、ぬめり感があります。これは四国によく見られる、緑色変成岩です。変成岩というのは高校理科で扱いますが、堆積岩や火成岩が長い時間の流れの中で高温や高圧条件になって変質したものです。これがまさに、海洋プレートの沈み込みが原因なのですが。とにかく、日本海側にはない岩石です。問題は、刻まれた文字。「昭和三十四年四月 御成婚記念 森本中学校PTA」。1959年、平成天皇(今の上皇)が美智子様と結婚しました。当時の日本は、戦後復興を成し遂げ、高度経済成長のとき。もはや戦後ではないと言われた時代。そこに慶事があり、PTAで記念碑を設置したものと推察できます。旧校舎から新校舎になった際に移転したのでしょう。
3月22日(金) 石の話 その4
一番目立つ所にある、縞模様が特徴的な岩石。近寄って見ると、粒の大きさの違いで層状になっています。粗い粒からできているのは粗粒の砂岩、細かい粒からできているのは、細粒の砂岩もしくはも少し細かいシルト岩も一部あります。堆積岩の仲間で、細粒の砂岩や粗粒の砂岩が流れてくるところでできたものです。具体的には、三角州の根元か、扇状地の先端が考えられるでしょう。一瞬、石灰岩かもしれないと、岩片を塩酸に浸したところ、泡はでませんでした。石灰岩ではないですね。明らかに石英質です。近いところでは、福井県の越前海岸周辺に似たようなものがありますが・・・。
3月22日(金) 石の話 その3
もう一つ、赤っぽい岩石があります。よく見ると、円弧のような線状の模様があります。これは流理構造といって、粘り気の強いマグマが冷えて固まるときに、粘りが強すぎて、すぐに混ざらないことで生じる構造です。流紋岩です。この赤色の感じは、医王山(いおうぜん)周辺に産出するものです。よって、火山岩の仲間。
3月22日(金) 石の話 その2
校訓が刻まれた石碑。一見、黒い。これは俗称:黒御影石。花崗岩より有色鉱物が多い、閃緑岩か花崗閃緑岩(閃緑岩と花崗岩の中間の成分)。いずれにしても深成岩の仲間になります。
3月22日(金) 本日も晴天なり
本日は終業式。令和5年度の最後の授業日です。いつもの風景もなつかしい。
3月15日(金) サクラと石のお話
卒業生からの贈り物として、玄関先にサクラを植樹しました。観察してみると、つぼみor芽が出そうです。楽しみです。既存のサクラを見ると、こちらはもう少し馬力がある感じです。そうやって、周囲を見渡すと、サクラの横に赤い石碑があります。これに文字が彫ってあって、菊地坂の拡張工事に伴ってサクラの樹を森本中に移植したと書かれています。サクラに合わせてか、真っ赤な石碑なのです。この岩石、俗称:桃色御影石orローズ花崗岩と呼ばれる花崗岩の一種です。中1理科で習いますが、花崗岩を作っている主要な鉱物は石英(無色透明)・黒雲母・長石(通常は白色)ですね。そのため、一般的な花崗岩は白色と無色透明(光が透けないので灰色っぽく見える)をベースに、ごま塩的に黒色が散らばっている感じです。今回の桃色花崗岩は、白色の長石の代わりに、カリ長石(長石に微量のKが含まれたもの)が非常に多くなっており、これが桃色の原因です。ローズ花崗岩のローズは、もちろんバラのことです。真っ赤な花のイメージからローズと名付けています。さて、サクラは分類学的にバラ科に属します。大きなくくりではバラの仲間なのです。バラといえばトゲですが、サクラにはトゲの痕跡があります。樹皮を見ると、所々に横方向に線があります。これが痕跡です。長くなったので、今日はここまで。
3月15日(金) 地形図は おもしろい
昨日のHPの「〇〇中学校が見える」の反響が大きかったので、どうやって見つけたかを載せます。まず、地図は国土地理院のフリーのサイトで「地理院地図」に入ります。ここで、日本地図がどこでも切れ目無しに見ることができます。スクロールで縮尺も自在です。印刷も可能。そして印刷した地図が下です。森本中学校から目的地に直線をひいて、だいたいの方向を頭に入れます。撮影した写真を拡大したり、地図と照らし合わせたりして、画像分析をするのです。テレビでよくある、「〇〇県から富士山が見えるか」というのと同じです。見えるはずなんだけど、もやがかかって見えない場合が多いので、空が澄んだ時がいいですね。もやが無くとも、大気の揺らぎでぼやける場合も多いです。最近は、天気が良くとも花粉が飛んでぼやけています。
3月14日(木) 森中名物 第3回タイピングコンテスト
教室内に緊張感が漂います。8:10 タイピングスタート。カチャカチャという音しか聞こえません。お題は写真の通り。余裕で終わった生徒たちに、余裕のポーズをしてもらいました。
3月13日(水) 周囲の中学校が見えるか?
今日は天気が良く、比較的遠くまで見えたので、見出しのテーマに挑戦。地図(フリーソフト地理院地図:)を見ながら、撮影した写真と見比べます。石川県庁などの目立つビルを基本にして、方角を探ります。そうすると、見つかりました。まずは、浅野川中学校。これは、福久側で地続きのお隣の中学校。見つかりました。次に金沢港のコンテナを運ぶ機会(別名:キリン)付近に集中すると、港中学校が有りました。港中は船の形をモチーフに設計されました。黄色い部分が船の舳先。ここの4階に図書館、5階に見晴らし台があります。Googleマップの実物の画像も掲載しました。
3月9日(土) 黒板画・メッセージ
昨日、美術部のみなさんが作成した黒板画に、担任からのメッセージが添えられています。
3月9日(土) 最後の学活から花道へ
3年生と先生方のお別れです。天気は快晴になりました。未来への旅立ちです。
3月9日(土) 卒業式
今日は、3月9日。卒様式。時雨混じりの天候の朝でした。堂々と入場。一人一人、卒業証書を受けとりました。
3月8日(金) サクラ植樹
令和5年度の卒業生がサクラを寄付してくれました。終礼後、3年学年議会のメンバーから挨拶、校長先生から御礼があって、いよいよ玄関へ。さっきまで時雨れていたのが晴れに。一人一人、土をかぶせます。サクラは森本中学校のシンボルツリーです。2.5mのサクラが、1年1年成長する姿を見に来てください。
3月8日(木) 3年間の思い出
3年の終礼では、文集の配付とともに、3年間の思い出スライドが放送されました。場面場面で歓声があがります。
3月8日(金) 卒業生を送る会
1年生は合唱で「群青」。2年生は端末を使って、全員で作成した感謝の気持ちをこめたムービーが。3年生からの御礼とともに、3年間の思いをこめた合唱。RADWIMPSの正解という曲です。花道では、満面の笑顔が。
3月6日(水) 祝卒業 あなたに贈る名言
図書館前の掲示。本の中には、心を打つ言葉がたくさん含まれています。名言をアニメにまで拡大すると、私の場合は、「あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・」です。誰が言った言葉かは、みなさんご存じですね。昨年、大ヒットしたアニメ映画です。(正確に結うと、映画化される前のテレビ放映版、漫画版です)
3月5日(火) サクラ 咲け
明日は公立入試です。3年生への激励と諸注意、打ち合わせ。「人事を尽くして天命を待つ」の気持ちで臨んでください。満開のサクラの花が咲くことを願っています。
3月5日(火) 墨絵
2年美術の作品。一色の濃淡で表現する技法。奥が深い。
3月4日(月)
1年英語。英語で歌おうのコーナーです。歌は、ディズニー映画の「美女と野獣」のテーマ。ALTの先生と一緒に歌います。とてもきれい!!。生徒のみんなは、ちょっとシャイですね。私の時代(50年程前)は、ビートルズのYsesterday かLet it be やジョンデンバーのカントリーロード、カーペンダーズもあったかな。いずれも、もはや古典ですが、ビートルズは基本ですよ。ぜひ、聴いてみて下さい。
3月4日(月) 模様の妙
2年美術。はあ、こうなるんだと前回からの授業を見て、感想。はらぺこあおむしの体の節々が異なる模様です。これ、思い出しました。私の学生時代にスクリーントンというものが、大きめの文房具店に売っていました。漫画によくあるでしょう。いろんな模様。輪郭を入れたトリース用紙の上に、スクリーントーンをあてて、カッターで切って貼り付けるのです。これは面白い。
3月4日(月) 音が鳴れば成功
3年技術。電気工作。ラジオを作成中。半田付けが必要です。やけどをしないように集中です。
3月4日(月) タマネギを切る
1年家庭。わいわいガヤガヤ。何をしてるのかな?と教室に入ると、調理の始めの方で、タマネギを切っています。どこから切るか?と考えて、切るのですが、タマネギを掴む手の位置が危ないのです。まわりから、「手、手」という声もあり、持ち直します。
3月1日(金) 4年ぶりの調理実習
1年家庭。これまでできなかった調理実習を行いました。さけのちゃんちゃん焼きです。北海道では、さけ1尾を鉄板にのせた大胆で野趣あふれるスタイルで有名です。生徒たちは自慢げに私に初回してくれました。