チーム守中コラム〜批判、誹謗中傷
「批判」については、昨年度もコラムに掲載しました。最近のニュースで、「SNSでの誹謗中傷」という文言が多く聞かれるようになり、それについて哲学思考を深めることがありました。それを経て、昨年度のコラムを加筆修正してみました。
現在の情報化社会においては、人を「批判」することが非常に多く、批判の言葉などをSNSでよく目にすることがあります。「批判」の意味は、「検討を加えて、判定・評価すること。また、 人の言動や行為などの間違いや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。」です。私見ですが、最近の批判は、検討を加えたり、正すべき意見もなく、ただただ人に文句を言っているものが多いように思います。いわゆる誹謗中傷です。さらに、その動きに拍車を掛けているのが、SNSの匿名性とのことでした。「匿名」が故に、自分への反論や責任が来ないと踏んだ方々の、シャープな言葉が人々を傷付けています。本当に切ない話だと私は思います。対極にある、人を助けた人が、名前を尋ねられた際に、「名乗るほどの者ではないので」と去って行く話が、脳裏によぎります。 コロナ禍となった時に、元日本ハムの投手として活躍し、アメリカ大リーグでの経験を経て、プロ野球解説者や日本代表チームコーチを歴任した、現日本ハムコーチの建山義紀さんが、メッセージ動画を配信しました。内容は、「私たちは、私たちの身近にいる『命を支える人』、『生活を支える人』、『社会を支える人』に対し、感謝の気持ちを抱いた瞬間があるのではないだろうか。心から感謝したい。そして、これまで通りの日常生活を送れず、ストレスの多い今、商品が買えなかったりすることで、店員ににクレームをつける人もいる。このような心ない行動は許せない。」と、建山さんは強く訴えていました。 「私は希望の商品がなかったり、会計を待たされたりなどの状況で、店員さんに強く怒りをぶつける人を絶対に許しはしません」、「こんな状況だからこそ、お互い人を思いやる気持ちをもち、みんなで力を合わせて苦境を乗り越えていきたいと思います。」建山さんは、「感謝」の気持ちを大切にと強く訴えています。よく、ベストが見付からない時は、ベターを模索しよう、という言葉がありますが、コロナ禍では、何がよくて何が悪いかも分からない不安がうごめいています。「批判」のエネルギーを「感謝」のエネルギーに転換できる、しなやかで柔らかくてかっこいい心をもちたいものです。 この内容を見直した際、コロナ禍が明けた今、私たちは、真の意味で不安や心配から脱し、きちんと新たな方向に向かっているのだろうかということを考えてしまいました。あの、閉塞感や人との距離感を感じていたコロナ禍から、明るい未来を築いていくためには、人への批判や誹謗中傷よりも、助け合い、励まし合い、共に笑い合っていこうという、柔らかで優しい心を皆がもつことが大切だと声を大にして言いたいです。 ちなみに私は、建山さんの大ファンで、現役時代のダイナミックなサイドスローから剛球を繰り出す姿をいつも応援していました。解説者としても好きで、落ち着いた優しさをもった理論的な解説は、とても素晴らしいものです。コーチとなった今も、チームを優しく支えていると思います。余談ですが、最近負けることが多い日本ハムファイターズですが、ビッグボスこと新庄監督への誹謗中傷が、昨年と比べてめっきり無くなったことに安堵しています。 チーム守中コラム〜ダイバーシティ
ダイバーシティ(多様性)という言葉が叫ばれるようになって久しいですが、まだまだこの人間社会では、多様性を認め合うということには、様々な「見えない壁」が幾つもあるように感じます。
私が昔、ダイバーシティという言葉を聞いた時に、ふっと思い浮かんだのは、ハリウッドのSF映画でした。幾つかの映画で、姿形の異なる様々な宇宙人が、協力し合ったり、楽しくくつろいだりしているシーンが思い浮かびました。昔、それらのシーンを見た際に、全く違う星の人たち同士なのに、自然に交流している姿に感動したのを覚えています。 この地球で生まれ育った我々人間の間では、人種、性別、容姿等への、様々な偏見や非寛容性、「こうあるべきだ、〜らしく」といった狭い考えが人を苦しめていることが多いと思います。「認め合い、そして笑い合える社会」に向かって、全世界の人が手を取り合って進んで行くべきだと願っています。 木曜日の朝
木曜日の朝、昨日までの猛暑と比べると、少し落ち着いたかなと感じる朝です。梅雨の終盤は、天気の急変が多く見られます。昨日の雷も同様です。十分に注意していきたいものです。
火曜日の朝
火曜日の朝、暑い朝です。本日も熱中症警戒アラートが出されました。熱中症に十分注意が必要です。
チーム守中コラム〜渾身
前回のコラムで触れた、オリンピック・パラリンピック。2年前の東京オリンピック・パラリンピックの観戦で、一番力が入ってしまったのが、パラリンピックのゴールボール男子準々決勝でした。取手市出身である、日本代表選手の山口凌河さんは、私の藤代中勤務時代の教え子の弟さんです。数年前、取手の小学校での公開授業のゲストティチャーで彼が講演したのを参観した時、私に「兄や学校の先生から、先生のことを聞いていました!」と私に笑顔で話をしてくださいました。彼は中学校の時、レーベル遺伝性視神経症を発症し、視力を著しく失ってしまいました。しかしながら、彼はいつも明るく、接する人に元気を与えてくれます。
準々決勝では、途中から出場し、ビハインドを挽回しようと強豪中国相手に渾身のボールを投げました。残念ながらファールとなってしまいましたが、彼の勝利を目指す姿は、私の胸に刺さりました。惜敗はしましたが、彼の姿は光り輝いていました。 先日、山口選手の友人でもある羽富先生の発案で、SDGsの学習で視覚障害についてまとめている生徒と山口選手が、リモートでお話をしました。とても気さくに生徒に話をしてくださいました。彼がいたのは、パリオリンピックに向けた強化合宿所。もう大会に向けて頑張っていました。彼の勇姿をまた応援したいと思います。 月曜日の朝
週明け月曜日の朝です。既に気温が上昇し、暑い朝です。茨城県には、熱中症警戒アラートが発令されましたので、本日の部活動は、冷房の効いたところでのみの活動となります。熱中症に十分警戒をしていきます。
頑張れ男子ソフトテニス部個人戦チーム守中コラム〜共生社会
来年2024年は、パリオリンピック・パラリンピック開催の年。東京オリンピック・パラリンピックから3年という期間だからなのか、あっという間の気がします。東京大会のテーマの一つが「多様性と調和」。そして、大会のレガシー(遺産)としてパリ大会に引き継がれることが期待されているのは、障がいの有無にかかわらず、誰もが尊重し合い、それぞれの可能性を信じ発揮できる「共生社会」の実現だそうです。果たしてこのレガシーが、どのような形で受け継がれているのかという視点も、大会を楽しむ一つの視点ではないかと思います。
私は、東京大会ですべての競技を観戦することはできませんでしたが、時間の許す限り競技者を応援すべく、観戦しました。それぞれの競技で頑張っている選手を見て、感動し、称賛の気持ちで一杯になりました。 人はそれぞれ個性をもって生きています。「あれ?自分と違う」という、それぞれの個性を感じる感覚は、時に自己を認識する上である意味大切なのかもしれませんが、その気持ちが差別を起こしたり、多様性を認めることへの妨げになってはいけないと思います。個人的に、これからも共生社会実現への学びを深めていきたいと思っています。 私は、『「共生社会」の実現』という文言を見て、「ああ、そうか〜、まだまだ実現していないんだ」と感じました。人を人として尊重し、互いに助け合い、心を寄せ合い、思いやりの心をもって生きていくためには、まだまだこの現代社会には、あらゆるところで「見えない段差」があり、残念に思っています。 守谷市小中学校で、毎年児童生徒が話合いをするフォーラム、「きらめきフォーラム」。設立当初は、「守谷いじめ防止フォーラム」でした。いじめをなくそう、いじめゼロを目指そうという、当初の目標・願いは今も根底にしっかりと根付いていますが、いじめ防止以外の、あらゆる問題に対して児童生徒がしっかりと向き合い、真剣に話合いができるようにと、名称を「きらめきフォーラム」と変えました。 昨年度までは、コロナ禍でフォーラムが開催できない状態でしたが、私は将来的に「心のバリアフリー」=「見えない段差」をなくす社会、というテーマで、児童生徒が熱く語る機会になればと願っています。「人は皆平等」という、言葉だけではなく、心底相手を尊敬し、思いやる気持ちを社会全体が共有できれば、笑顔がさらに溢れ、人に優しい社会になるはずです。 1週間のスタート
月曜日の朝、1週間のスタートです。梅雨空で少しじめじめしていますが、雲の切れ間から見える青空がきれいです。
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