チーム守中コラム〜故事成語その2
ニュースを見ていた時、「人生、何が起こるか分からないよなぁ」と、しばし深い思考に入った時に、「人間万事塞翁が馬」という故事成語が頭に浮かびました。
「人間万事塞翁が馬」または「塞翁が馬」とは、人生に関する考え方の故事成語です。 「にんげん ばんじ さいおうが うま」と読みます。意味は、「人生において、何かが起こった時、一見幸福でも後々の災いになったり、一見災いでも後々の幸福になったりることがある。人間の幸不幸は解らないものである」です。人生の幸不幸は予測しにくいということです。 この言葉には次のようなエピソードがあります。 ある塞(砦)に近いところにおじいさんとその息子が住んでいました。 ある日、おじいさんの馬が他の地へ逃げていってしまいました。 周囲の人は、馬がいなくなったことをおじいさんが悲しんでいるだろうと思っていました。 ところが、おじいさんは「いやいや、これが幸福になるかもしれないよ」と笑って言いました。すると、しばらく経ってから、その馬が逃げていった地にいたとてもいい馬を連れて帰ってきたのです。周囲の人は、これは幸運だと言うと、おじいさんは「いや、これが不幸の元になるかも知れない」と心配したそうです。すると、おじいさんの言ったとおり、その連れ帰ってきた馬に乗っていた息子が落馬して、大怪我をしてしまいます。おじいさんは「もしかしたら、これは幸福になるかも知れない」と話すのです。 すると、そのうち大きな戦が起こり、砦にいた若者は、ほとんど戦死してしまいました。しかし、息子は大怪我で戦に行けず、命拾いしたのでした。 確かに人生は、何がよくて何が悪いかは簡単には分かりません。「それだから人生は楽しいんだよ」という悟りを開いた方がいますが、人間なかなかそう簡単には思えませんよね。 チーム守中コラム〜故事成語
3年前からのコロナ禍もそうですが、私たちの社会は、年々変化しています。よく、「不易と流行」という言葉を耳にしますが、「変えるもの、変えないもの」をしっかりと見定める必要があります。同時に、先人の業績や研究、昔ながらのいいものについては、大切にしていきたいなぁと思っています。そんなことを考えていたら、ふっと、「温故知新」という故事成語が頭に浮かびました。
故事成語とは、昔の中国で起こった出来事から生まれた教訓のことです。現在でも日常で使われている言葉が多く、時として行動を起こす際の指標になることもあります。 温故知新とは、昔のことを調べることで新しい知識を見付け出すという意味の故事成語です。子曰く、「故きを温ねて新しきを知る、以て師と為るべし」と記されており、読み方は、し いわく、「ふるきを たずねて あたらしきを しる、もって しと なるべし」と。 「温」は「あたためて」と読まれることもありますが、普通は「たずねて」と読み、「再び学ぶ」「再び研究する」という意味になります。先人が行った業績や研究をしっかりと読み学べば、そこから新しい考え方やものの見方を得ることができる・・・この精神が、学問の基本だと思います。 チーム守中コラム〜かまける
忙しさにかまけて、ついつい…と、やらなくてはいけないことを後回しにしてしまう自分に気付き、だめだなぁ〜私は!と思っていたところ、ん?かまけるって何だろう?とスイッチが突然入ってしまい、調べてみました。
「かまける」とは、「あることに気を取られて、他のことをなおざりにすること」だそうです。他意に、「心引かれる、感心する、共感する」というのもありましたが、私は当然前出のかまけるです。漢字で書くと、「感ける」と書くそうで、「感心する」という意味も頷けました。 今の時代、あらゆることに関しての注意、配慮が必要です。時に「かまける」ことも人間は大切なのかもしれませんが、バランスよくしなやかに対処したいものだなあと思考が展開しました。 月曜日の朝
週明け月曜日の朝です。暖かい週末からの月曜日ですが、今週は、冷え込みが訪れるとか。体調管理に留意したいものです。
チーム守中コラム〜花粉症
1月の下旬に、突如鼻血を出しました。私は、「あ、来たな」と、半ば諦めの気持ちでつぶやきました。そう、花粉症です。私は大学を卒業して会社に就職した春に、突如発症しました。元々慢性的な鼻炎である私は、春先に花粉を関知すると、鼻血が出るようになってしまいました。
鼻水が止まらないかと思えば、夜中に鼻づまりで起きてしまい、目がひたすらかゆくて、我慢していてもついついこすってしまい、いつの間にか目が真っ赤になってしまいます。 この花粉症は、言わば体の防御反応の過敏な働きによるもの。異物としての花粉を体外に出すために、体がくしゃみや涙、鼻づまり等の反応をしてしまいます。重い場合は、頭痛やめまいまで起こしてしまいます。 花粉症になって、かれこれ35年以上になりますが、まだ花粉症と上手くは付き合ってはいません。毎年戦いです。この時期の花粉は、スギやヒノキの花粉で、大きさは直径30〜40μm。μm(マイクロメートル)は長さの単位で、μは千分の一×千分の一を意味します。1mmは1mの千分の一の長さで、1μmはさらに千分の一ということになります。最近の報道では、室内で花粉を踏みつけるなどしてできる、「粉砕花粉」が厄介だとのことです。この小っちゃな侵入者に、毎年体は過敏に反応し続けています。今年は早く戦いが終わればと毎日祈るばかりです。 木曜日の朝
青空はとても綺麗な朝です。一方、冷え込みが又厳しくなってきました。週末は暖かくなるとのことですが、この寒暖差には十分注意が必要です。
チーム守中コラム〜レタリング
中学校では、美術の時間にレタリングを学習します。レタリングとは、元々「文字を書く」という意味ですが、文字を美しくデザインすることや、デザインされた文字そのものを指す言葉です。
レタリングには、さまざまな字体がありますが、有名なのは「明朝体」、「ゴシック体」ではないでしょうか。私は、字があまり(かなり)上手ではありませんが、デザインとしての文字には中学生の頃から興味が高く、明朝体をよく書いて(描いて)いました。若い頃に、明朝体の線の太さやバランス、止めの部分の三角等に気を付け、丁寧にレタリングを進めていくと心が静まった思い出があります。 時間のあるときにペンを持ち、レタリングをして心を静められるといいなぁと、ふっと思いました。 火曜日の朝
きれいな青空に雲が浮かんでいる風景が、気持ちのいい朝です。二月もあっという間に半分が終わりました。一日一日を大切にしていきたいものです。
授業力ブラッシュアップ研修(国語科)の成果発表県内全域から参加があり、本校の取組を高く評価していただきました。今後とも授業改善に努め、生徒の学力向上につなげたいと思います。 チーム守中コラム〜歌の情景
1年生の教科書の中に、「浜辺の歌」という歌が載っています。歌唱の資料で、テーマは、「情景を思い浮かべながら、表情豊かに歌おう。」というものです。この歌は、作詞林古溪さん、作曲成田為三さんの歌で、教科書には作詞者のゆかりの地である神奈川県の海岸の写真が載せられています。歌詞は、
「あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ しのばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も かいの色も」 ※あした=朝 実際に曲を聴いてはないのですが、歌詞と写真から情景を思い浮かべてみました。海の付近の景色を見ながら、過去の思い出を振り返る・・・しっとりとした時間が流れているというイメージが伝わりました。曲から伝わるイメージは、人それぞれ。それぞれが既に体験した、先行体験が違うからです。友達同士でイメージを話し合うのも面白いかなあと思いました。「情景」を豊かにできるかは、経験を豊富にもつことによります。中学生の皆さんには、是非豊かな情景を思い描いてほしいと思います。 月曜日の朝
週明け月曜日の朝です。比較的暖かい朝ですが、これから冷え込むとか。三寒四温のこの時期、体調管理には十分留意したいものです。
チーム守中コラム〜一息
気忙しく、慌ただしいときは、「ちょっと一息つこう」と休憩を取ったりします。この「一息」について、昨日、思考を巡らせ、哲学しました。
昨日は、何かと慌ただしい一日で、気持ちよりも体が悲鳴を上げていて、「これは夜中に足がつるのでは?」と心配になるほど体がギシギシ音を立てていました。この歳になって、夜中に足がつると、なかなか改善せず、のたうち回ってしまいます。足首当たりの前後が同時につってしまい、どうすることもできなくなってしまいます。 「あ〜嫌だなあ〜少し休もうか、」と、しばらく体を休め、「一息つこう」とコーヒーを飲みました。しばらく体の力を抜いていると、大きなため息のような感じで息を吐きました。「お、一息つけたな!」と、心の中でつぶやいて、笑ってしまいました。すると、その後、ことのほか疲れを感じず、リラックスした気持ちで行動することができました。 「一息つく」・・・体にも、心にも優しい、ちょっとした時間、自分で意識してつくるちょっとした時間を大切にすることが、自分にとって、そして周りにとっていいことなんだなあと再確認しました。一息が効いたのか、夜中足がつることもなく、ラッキーでした。 守中コラム〜異性について
保健体育の授業では、体の機能の学習と共に、性について学習します。性についての学習は、恥ずかしがったり、照れてふざけてしまう人がいたりしますが、人生にとって大切な学習だと思います。異性に対して理解を深めることは、異性への優しさや尊重する気持ちを大きくすることに繋がります。男性と女性は体のつくりが違います。だからこそ、正しい知識をもつことが大切です。それが、異性への優しさや敬いの気持ちとなります。
また、中学生の時期は、異性への関心が高まります。これも当たり前のこと。自分は他の人と違うのか、と考え込んでしまう人もいます。自分の性への興味を受け入れ、正しい知識をもって生活することが、よりよい社会人としてのエチケットを身に付けることに繋がります。性の学習は、出産への学習へと繋がります。生徒の皆さんには、正しい知識を身に付け、素晴らしい青春の時期を過ごし、立派な大人になってほしいと思います。 新校舎内覧会木曜日の朝
木曜日の朝、いいお天気です。明日は一転、雪予報。積もらないことを祈るばかりです。今日は1年生も代休を終え登校。学校に活気が戻ってきます。
月曜日の朝チーム守中コラム〜明日
明日は2月4日、立春か〜と思いながら「節分」のコラムを書いていたら、ん?2月4日って、あ!「ビートルズの日」だ!と頭に浮かびました。
ビートルズの愛称「Fab.4」と、2月4日の表記である「Feb.4」をかけて記念日としたそうです。昔調べて驚いたのが、6月29日もビートルズの日だということ。こちらはずばり、ビートルズが1966年に来日した日からとったもの。来日公演から、→前座でザ・ドリフターズが演奏→8時だよ、全員集合→東村山音頭→志村けん・・・と連想が続いてしまいました。 ビートルズの曲は、中学校の時(1970年代後半)にファンになり、当時よく聴いていました。また、特にビートルズの4人の中で、ポール・マッカートニーのファンになり、いまだに彼の曲を流しながら車の運転をしています。好きな曲を聴くと、心が和みます。 チーム守中コラム〜節分
今日、2月3日は節分。節分というのは、立春の前の日を指し、季節が変わる節目とも言われています。ですから、節分という言葉は本来、立春・立夏・立秋・立冬の前日それぞれを指すはずなのですが、現在は立春の前の日だけを言うようになったそうです。今年の節分は2月3日、立春は2月4日となります。立春が2月4日以外の日になることもありますので、節分は必ずしも2月3日であるとは限りません。
このように、立春の日が変わるのは、地球の公転周期が365日ちょうどではないことが原因です。地球の公転周期は、365.2422日で、1年で約6時間ほど多いのです。ですから6×4=24時間 の調整のために、4年に1度、うるう年として1日分長くなるのです。しかも、6時間ぴったりではないので、うるう年でも2月29日を設定しない年もあります。調整のためにうるう年で1日を足した際には、立春はむしろ早く訪れるのです。 節分と言えば、豆まき。「鬼は外〜!福は内〜!」と、豆をまき、邪気を払います。昨年は空前の鬼滅の刃ブームだったので、各御家庭で、盛り上がったのではないでしょうか。 ちなみに昨今、恵方巻きを食べることがブームになっているようですが、恵方巻きは、江戸時代から明治時代にかけての大阪の花街で、節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのが始まりだと言われています。 「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれることが多かったそうです。私は、恵方巻きを食べる習慣がないのですが、ちなみに今年の方角は、な、な、なんと、南南東だそうです。 金曜日の朝
週末金曜日の朝、曇り空です。お天気はこの状態が続き、寒い日となるとか。明後日の1年生のスキー宿泊学習の3日間は、是非天候に恵まれたいものです。
チーム守中コラム〜道徳・・・自分
現在、児童生徒は、「特別の教科」として、道徳の授業を受けています。「中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳」によると、「学校における道徳教育は、自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した一人の人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とする教育活動であり、社会の変化に対応しその形成者として生きていくことができる人間を育成する上で重要な役割をもっている。」と書かれています。
キーワードは、「自己の生き方」、「主体的な判断」、「自立した一人の人間として他者と共によりよく生きる」の三つです。そして、この三つのキーワードに共通したものが、「自分」です。そして、学校には、さまざまな「自分」をもった人たちが集まります。そこで、多様な他者の「自分の考え」に触れ、それを「自分」に戻した時、いかに自分が「響き、揺さぶられ、考える」かで、それ以降の自分の成長が決まります。 前に、自己肯定感ということについて幾つか話しましたが、他者と共によりよく生きるためには、自分を見詰め、自分を理解し、自分を認め敬って生きていくことが大切です。「自分にはいいところがある」、「自分は頑張っている」、「自分を大切にしよう」という気持ちが、自分を高め、高まった自分が他者に対して優しくなれるのだと思います。チーム守中の生徒の皆さんには、「自分」のことをよ〜く見詰め、自己肯定感を高めてほしいと思います。 |
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