チーム守中コラム〜段取り
私は,「段取り」という言葉に特別な思いがあります。大学を卒業して社会人になったとき,配属先の上司である主任に,「段取りが大切」と何度も指導を受けました。
今考えると,当時の私は行き当たりばったりで,とにかく先の見通しなどなく,迷路をさまよっているようでした。この「段取り」という言葉を念頭に置いて動けるようになったのは,おそらく他の人と比べて遅かったと反省しています。そのくせ失敗を悔やみ,うじうじしていたのですからたちが悪い社会人でした。 最近は,経験値に基づいて,自分なりに先を見通して考え,少しは準備できるようになったと思います。よく,「段取り8割」などと言いますが,仕事の成功は,ほぼ段取りで決まるのかも知れないと考えています。歳を重ね,段取りの中にも入りますが,「根回し」ということも大切であると感じています。要は「調整力」なのだと思います。しかしながら,人は失敗をします。失敗をしたら,全力で組織的なリカバリーをしていくということも念頭に置いて,仕事に向き合っていきたいと思います。「段取り」,「根回し」については,教科書には載っていませんが,生徒の皆さんには学校生活の経験の中で身に付けてもらいたいと思います。 チーム守中コラム〜だいじょうぶ
小学校5年生の教科書に載っている「だいじょうぶだいじょうぶ」という物語。チーム守中の生徒の皆さんは覚えているでしょうか。小さい子が,おじいちゃんとお散歩するお話です。小さな男の子は,いろいろなものに対して不安になってしまいます。そのたびに,おじいちゃんは「だいじょうぶ だいじょうぶ」と男の子を励まします。そして時は流れ,その男の子は大きくなって,病室で寝ているおじいちゃんの手を握り,「だいじょうぶ だいじょうぶ」と何度も繰り返す・・・というお話です。絵本にもなっているので是非読んでください。
私は,この話に心揺さぶられ,今でも読むと泣いてしまいます。おじいちゃんの「だいじょうぶ」という励まし,愛情。男の子が大きく成長し,今度はおじいちゃんに「だいじょうぶ」と話す気持ち・・・とても感動するお話です。国語としての授業のねらい・目標は,「登場人物の相互関係や心情を描写を基に捉え,登場人物の思いが伝わるように音読することができる」なのですが,家族愛として,道徳的にも素晴らしい教材となる物語です。多くの人に読んでもらいたい物語です。 ちなみに私が5年生の担任をしているとき,この話の音読を感情豊かにしていた児童の中に,俳優の中川大志さんがいました。彼の音読は絶品で,現在俳優として活躍している彼の才能の片鱗がうかがえました。 この社会が,いかなる時も,「だいじょうぶ」と人に寄り添える社会であって欲しいなと願います。 チーム守中コラム〜春の家守詩 その6
この春に,「もりや心の教育ハートウオーミングプラン2」事業として募集した家守詩。素晴らしい作品が集まりました。誠にありがとうございました。その6です。読んでいると,心が柔らかくなったように感じます。2年生の作品です。
(名前を伏せても掲示されたくないという申し出が数人あり,その場合掲示していません。) 2年男子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [剣道の][応援いつも][ありがとう] 下の句【親・家族の作品】 [私も同じ] [フロアにいるよ] 2年男子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [ふところに][お金がないな〜][困ったな〜] 下の句【親・家族の作品】 [おさえてみたら?][自分の物欲] 2年女子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [新しい][タブレットなぜ][家にない] 下の句【親・家族の作品】 [大学生で] [購入予定] 2年女子 〔生徒→父〕 上の句【子の作品】 [笑い合う][話して感じる][仲の良さ] 下の句【親・家族の作品】 [何でも話して] [深めるキズナ] 2年女子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [テレビ音][勉強中は][下げてよね] 下の句【親・家族の作品】 [早く言ってよ] [目指せ学年一位!] 2年男子 〔生徒→妹〕 上の句【子の作品】 [好きなのは][母の作った][ハンバーグ] 下の句【親・家族の作品】 [トマト煮込みも] [美味しいんだよ] 週末金曜日の朝
金曜日の朝、雨模様です。今日は前期期末テストが行われます。個々に実力が発揮できるよう願っています。
チーム守中コラム〜今と未来
今と未来はつながっている,だから今を大切にして,後悔のないように,という言葉を,私は今までの人生で何回耳にし,何回意識して行動しようとしたことか,分かりません。後悔だらけとは言いませんが,失敗してしまったことは数多くあり,今と未来との繋がりへの意識は,永遠の哲学的テーマになってしまっています。
昔勤めていた学校で,ある学年主任の先生は,学年フロアの壁に,毎日コラムをホワイトボードに書いていました。その中に,こんなコラムがありました。 「授業中,友達とふざけていれば楽しい。しかし,そこに 未来はあるのか?!計算が解けたらうれしい。英語が話せたらうれしい。漢字が書けたらうれしい。本当の楽しさとは,理解できる喜びなんじゃないのか?未来の自分を想像して学ぶことなんじゃないのか?!今さえよければいいと思っている?”今”は次の瞬間には過去にしかならないのだ。」 まさに今と未来について,的確に表した文章で,私の心にしみました。「今と未来」について表した言葉は,日本にはたくさんあります。「後悔先に立たず」,「後の祭り」,「覆水盆に返らず」,「転ばぬ先の杖」,「油断大敵」等があります。少しニュアンスが変わりますが,「果報は寝て待て」,「石橋を叩いて渡る」等も,時間軸を捉えた言葉です。後悔とは逆の意味では,「伸るか反るか」,「後は野となれ山となれ」等もあります。 この先生の文に心動かされ,いろいろと考えを巡らせたのは,私だけではなく,学年の中にもたくさんいたと思います。今を大切にして未来を膨らませる,そんな毎日を過ごせるといいと日々思っています。 チーム守中コラム〜会話
コミュニケーションの基本は会話。現在は,マスク着用やソーシャルディスタンス等があり,今までの会話のとおりにはなかなかいきませんが,会話の仕方,タイミング,内容でコミュニケーションが上手くいくかどうかが決まります。
昔のドラマで,阿部寛さん主演の「結婚できない男」という作品があります。好評なドラマで根強いファンも多く,続編の「まだ結婚できない男」も制作・放送されました。前作のシーンで,主人公の偏屈な建築士に,心の内を話し始める女医さんの言葉。「今までの私たちは,キャッチボールではなくドッジボールだった。あなたとキャッチボールがしたい。」・・・それを聞いて,私はなかなか上手いことを言うなあと感心したものです。キャッチボールだと心が通い合いますが,ドッジボールだと傷付け合うばかり。会話は言葉のキャッチボールですが,気持ちのキャッチボールでもあります。会話だけではなく,SNS等での活字のキャッチボールも心通うものであってほしいと思います。 チーム守中の生徒の皆さんには,常日頃,「何気ないコミュニケーションを真実の瞬間として捉え,大切にして欲しい」と話しています。一人一人が素敵な言葉・気持ちをもち寄って,それぞれの間でキャッチボールをすれば,さらに楽しい集団となります。ドッジボールだと,相手を攻撃し,攻撃された人は傷付いてしまい,ギスギスした集団になってしまいます。一人一人が意識することが大切です。相手には,丁寧に,思いやりをもって接するということを,世界中の人がしてほしいです。 木曜日の朝
お天気はグズついていて、雨が降っています。蒸し暑さもあり、過ごしにくい日ではありますが、空調を調節し、体調管理に留意していきます。
チーム守中コラム〜言葉
よく,「情けは人の為ならず」ということわざの意味は何?というクイズを目にすることがあります。私は幸いにも,この言葉を小さい時に覚えたので,間違った使い方をせずにすんでいますが,かなりの人が,間違った意味で捉えているようです。このことわざは,「情けを掛けるとその人の為にならない」ではなく,「情けは人の為だけではなく,いずれ巡り巡って自分にも返ってくるから,誰にでも親切にせよ」という意味です。
このような,間違った意味で使われている言葉は結構あります。先日,テレビのバラエティー番組で,司会者が解答者に「穿った(うがった)見方をするなあ〜」とコメントしていました。この,「穿った見方」の本来の意味を調べてみたくなりました。 「穿つ(うがつ)」とは,「穴を掘る」ということであり,そこから「物事を深く掘り下げ,本質を的確に捉える」「隠れた真相を見抜く」という意味でも用いられる言葉だそうです。 なので,「穿った見方をする」という言葉の意味は,「物事の本質を捉えようと鋭い視点で見る」という意味になります。私は,あまり言い表現ではないという感覚があったので,さらに調べてみました。すると,過去の統計では,「疑って掛かるような見方をする」という意味で使う人の方がかなり多いことが分かりました。私は普段この表現を使うことはあまりありませんが,使うとしたら,後述の意味で使ってしまうかも知れないと思いました。 「穿った見方をするね」と声を掛けられたら,本則ならば褒め言葉であり,喜ぶべきことであると書かれていました。言葉の本来の意味について,もっともっと勉強せねばと反省しました。 チーム守中コラム〜プレイとコーチ
学生時代に柔道をしていた関係上,柔道に関する仕事を幾つかしてきました。その中でも,やはり柔道部の顧問という経験は,今の私を支える大きなものです。
採用試験に合格し,赴任校が守谷町立守谷中学校と告げられ,採用前に守谷中学校に挨拶に行きました。自分は担任をするのか,学年は何年生なのかと思いを巡らせながら挨拶に行ったのですが,当時の大久保團治校長先生に,「君には柔道部の顧問をお願いする。」と,お話を受けました。いただいたお話はそれだけで,他のことは分かりませんでした。 それから,私のコーチングという側面での「柔道部物語」がスタートしました。プレイヤーとしての私の実力は,正直言って自慢できるものではありません。しかし,顧問としては,優秀な生徒に恵まれたおかげで,大きな大会に参加する経験をたくさんさせてもらいました。 顧問として十数年が経過し,勤務先も変わりました。そこでも柔道部顧問をさせていただきました。そんなある日,守谷中で関東大会に出場した教え子が訪ねてきました。彼は,私が今まで見てきた教え子の中で,最も柔道が上手い教え子です。中三の時に,後に大相撲で活躍する,雅山関と対戦したこともありました。彼は,中学生と一緒に稽古をしてくれました。練習が終わったときに,彼がぽつりと話をしてきました。 「少年団で小中学生を教えているのだけど,上手い教え方が分からないんです。どうしたらいいでしょうか。」と。私は,この最強の教え子からの質問に,一瞬つまってしまいましたが,「よく子どもを見てやって,気がついたことを話せばいい。後は,子どもの気持ちを上手く乗せることかなあ?」と,あやふやな答えしかしてあげられませんでした。私は,その質問がきっかけで,「プレイとコーチ」について深く考えることとなりました。技量のある彼がコーチングで悩んでいる。技量がなかった私は,果たしてコーチングで悩んだのかと自問自答したりもしました。自分がちゃんとしたコーチングをしてきたかは分からないものの,最強の教え子が私にコーチングについて相談してくれたことは,ほんとに嬉しいことでした。私のアドバイスが効いたかどうかは分かりませんが,彼は立派な柔道コーチになりました。 今でも彼は道場で子どもたちを教え,同時に守谷中柔道部の外部コーチで,私のよき相談相手です。 「教える,伝える」ということは,簡単ではありません。相手の状態,気持ち,伝えるタイミング,言葉・・・たくさんの要素が関係しています。それらをきちんと考え,丁寧に行うことができる人間関係を築くことが大切だと思います。私は未だに模索中かもしれません。 チーム守中コラム〜野菜
今日は語呂合わせで「8(や),3(さ),1(い)=野菜」の日。ちなみに一昨日は8月29日で,「焼き肉」の日でした。幸い,私は野菜で苦手なものはありませんが,野菜と聞くと,ドキッとしてしまう,苦手意識をもっている人も多いと思います。
私は,ピーマンやゴーヤの苦みを「美味しい」と感じ,好んで食しますが,あの苦みがちょっと〜という人が多いようです。しかしながら,あの苦みは体にいい成分で,ピーマンの苦みはポリフェノールの一種だそうです。ゴーヤの苦み成分は「モモルデシン」という成分が含まれているためだそうで,このモモルデシンは,○胃腸の状態を整え,食欲増進につながる ○傷付いた胃腸の粘膜を保護する ○血糖値・血圧を下げる 等の効果があるそうです。また,ゴーヤにはトマトの約5倍ものビタミンCが含まれていて,さらに鉄分も多く含んでいるそうです。食物繊維も豊富なので腸内環境を整え,コレステロール値の改善にも効果があるそうです。 野菜の苦手な人も,今日は進んで野菜を食べてみてください。特に,私の大好物のゴーヤは,栄養満点!あの苦みさえ好みに変えてしまえば,軽く炒めるだけで美味しくいただけます。皆さんどうぞ! 8月最終日、水曜日の朝
水曜日の朝、少々ムシムシします。今日は気温が上がるとか。西日本は台風11号の動きに警戒しなければなりません。雨に関しては、台風の東側でもある東日本も警戒が必要です。災害が起こらないことを祈るばかりです。
チーム守中コラム〜批判→感謝
現在の情報化社会においては,人を「批判」することが非常に多く,批判の言葉などをSNSでよく目にすることがあります。「批判」の意味は,「検討を加えて,判定・評価すること。また, 人の言動や行為などの間違いや欠点を指摘し,正すべきであるとして論じること。」です。私見ですが,最近の批判は,検討を加えたり,正すべき意見もなく,ただただ人に文句を言っているものが多いように思います。人と人がぶつかり,キシキシと音を立てているように感じてしまいます。
そんなことを思っていたある日,テレビで観たコマーシャル,「ACジャパン 寛容ラップ」。コンビニの会計には長蛇の列が。先頭の御高齢の婦人が慌ててお財布から硬貨を取り出そうと焦っていると、後ろの強面の男声が、「アンタのペースでいいんだ,何も気にすんな。」とラップで話し、店内がラップのステージに。「一人一人にリスペクト、たたくより、たたえあおう〜」 ・・・初めて観たとき、感動で涙ぐんでしまいました。私も常にこの気持ちをもって生活せねばと、肝に銘じました。 「リスペクト=感謝」という点で、このような話も心に留まっています。元日本ハムの投手として活躍し,アメリカ大リーグの経験もある,プロ野球解説者で日本代表チームコーチの建山義紀さんは,少し前にメッセージ動画を配信しました。私たちは,私たちの身近にいる「命を支える人」「生活を支える人」「社会を支える人」に対し,感謝の気持ちを抱いた瞬間があるのではないだろうか。心から感謝したい。そして,これまで通りの日常生活を送れず,ストレスの多い今,商品が買えなかったりすることで,店員ににクレームをつける人もいる。このような心ない行動に対して,建山さんは強く訴えています。ちょうどコロナ禍の始まりでマスクやティッシュが品薄で、皆が困っているときの話です。 「私は希望の商品がなかったり,会計を待たされたりなどの状況で,店員さんに強く怒りをぶつける人を絶対に許しはしません」「こんな状況だからこそ,お互い人を思いやる気持ちをもち,みんなで力を合わせて苦境を乗り越えていきたいと思います。」建山さんは,「感謝」の気持ちを大切にと強く訴えています。よく,ベストが見付からない時は,ベターを模索しよう,という言葉がありますが,今は何がよくて何が悪いかも分からない不安がうごめいています。「批判」のエネルギーを「感謝」のエネルギーに転換できる,しなやかで柔らかくてかっこいい心をもちたいものです。 ちなみに私は,建山さんの大ファンで,現役時代のダイナミックなサイドスローから剛球を繰り出す姿をいつも応援していました。解説者としても,落ち着いた優しさをもった理論的な解説は,とても素晴らしいです。 チーム守中コラム〜春の家守詩 その5
この春に,「もりや心の教育ハートウオーミングプラン2」事業として募集した家守詩。素晴らしい作品が集まりました。誠にありがとうございました。その5です。読んでいると,心が柔らかくなったように感じます。2年生の作品です。
(名前を伏せても掲示されたくないという申し出が数人あり,その場合掲示していません。) 2年男子 〔生徒→父〕 上の句【子の作品】 [末永く][築いていこう][良い家庭] 下の句【親・家族の作品】 [守谷で一緒に] [築いていこう!] 2年男子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [美しい][梅雨は天気の雨だよ][濡れるのはいやだ] 下の句【親・家族の作品】 [一緒に傘に入ろう♪][楽しい雨音][聞こえてくるよ♪] 2年男子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [マイファミリー][理想の家庭][過ごせる日] 下の句【親・家族の作品】 [君巣立つ日まで] [共に楽しむ] 2年女子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [冬の夜][こたつに入り][ぬくぬくと] 下の句【親・家族の作品】 [みんなで囲む] [特製お鍋] 2年男子 〔生徒→母〕 上の句【子の作品】 [僕のため][美味しいご飯][ありがとう] 下の句【親・家族の作品】 [野菜克服] [母 幸福!] 火曜日の朝
今朝はすっかり気温が下がり、肌寒さを感じました。今日から部活動はしばらくお休み。金曜日の期末テストに向けての学習期間となります。生徒の皆さん、頑張ってください!
チーム守中コラム〜思い出の味
何気ない設定から繰り出すオーバーな演技で笑いをとる芸人のあばれる君。私の好きな芸人の一人です。先日、新聞を読んでいたら、「思い出の味」というコラム欄に彼の話が掲載されていました。
あばれる君は福島県白河市出身。彼の思い出の味は、小学校時代、土曜日の昼に母親が留守の際、仕事を抜けてきた父親と食べたラーメンだそうです。しょうゆ味の多い地域の中で、自宅近くのラーメン屋さんでは、みそラーメンが人気だったそうです。 このコラム、あばれる君へのインタビューで作られているのだと思うのですが、実にラーメンの描写が細かく、読んでいると頭に美味しそうなラーメンが浮かんできて、食欲をそそりました。 私がこのコラムで興味深かったのが、あばれる君少年が感じた、「美味しく感じた設定」の話です。昔ながらの店構えのラーメン屋、仕事を抜けて息子と食べに来たスーツ姿の父親の姿、父親との外食という特別感などが美味しさを倍増させたのかもしれない・・・彼が特異なキャラクターを演じることができるのは、少年時代からの感性の高さだったのだな、と頷いてしまいました。 また、感性の高いあばれる君少年は、調理場で上がっている蒸気、テレビの音が響く中での寡黙な店主の背中が印象的だったそうで、無口で真剣に仕事に打ち込む姿がとても格好良く、「大人とは何か」を感じた場所だったそうです。 思い出の味、私にもいくつかあるなぁと哲学し、いいコラムに巡り会えたと喜びました。 チーム守中コラム〜学習効果その2
学習内容を定着させるには,繰り返して行う反復学習がいいと昔から言われています。私は小さい頃から「ながら勉強」「一夜漬け勉強」をしていて反省の人生ですが,この反復学習よりも効果的と最近言われているのが「インターリーブ勉強法」というものだそうです。
インターリーブという言葉は,もともと計算科学で使われていた専門用語で,コンピュータなどがデータを不連続な形で配置して性能を向上させる技法のことだそうです。 その意から,インターリーブ勉強法とは,一つのことを学習する際に間に別の勉強を挟む学習法のことだそうです。 同じことの繰り返しで学習する反復学習とは違って,別の学習をして変化をつけることで高い学習効果が得られるそうです。そんなことをすると,かえって集中力が切れて効果的ではないのでは,と考えがちですが,この方法を行うと,脳にいい刺激を与え,脳が退屈しないという利点があるとのことです。気持ちの切り替えもできるので集中して勉強することができ,また,メリハリをつけて学習することによって,それぞれの学習内容がより鮮明に記憶されるということです。 具体的なやり方としては,全く関係の無い学習を組み合わせるのではなく,ある程度関連した内容の方が効果があるそうです。例えば,「数学,物理」,「日本史,世界史」のような組み合わせ。しかしながら,関連性が薄くても,定期テストの科目を交互に行ってもいいかと思います。 勉強法,効果的な学習に関しては,結局は人それぞれのタイプに寄るかもしれませんが, インターリーブ勉強法を試してみることは脳に刺激を与えるいいことかもしれません。 チーム守中コラム〜学習効果その1
今週金曜日は,前期期末テスト。テストに向けて家庭学習に力を入れている生徒も多いと思います。
よく,「人は褒めて伸ばせ」と,経営学等で言われています。教育においても,褒めることで学習効果が上がるという,ピグマリオン効果というものがあります。 ピグマリオン効果とは,教育心理学における心理的行動の一つで,褒められたり期待されたことで子どもの成績が向上することです。ちなみに,褒められず,期待されないことによって成績が下がることをゴーレム効果と呼ぶそうです。 人は褒められて嬉しくないことは無いと思いますし,褒められるとやる気も増すと思います。また,人間関係も良好になるので,「褒める」ということは,さまざまなものにいい影響を与える,「社会の良薬」ではないかと私は思います。 このピグマリオン効果を,「自分を褒める」ことで高められないかと,昔から考えています。そうすれば,自己肯定感,自己有用感も向上するのではないかと思うのです。私の考えと似ているものがあります。「自己成就予言」というものです。褒められると自信になり,自分の目標を大きく設定し,自分の期待した結果になるように,意識または無意識的に行動をとるために効果が出るということです。 皆が,「褒める」ことを意識的に行うと,きっといいことがあると思います。褒められた人は,相手に信頼感,安心感を相手に何かお返しをしたいという感情をもつそうです。そうです,「褒める」という行為は,連鎖するということです。「褒める連鎖」が大きくなると社会も明るくなるなあと思います。 週明け月曜日の朝
朝の空気が秋を思わせるようになりました。1週間のスタートです。蝉がまだ勢いよく鳴いていますが、少しずつ季節は動いています。
増設工事進むチーム守中コラム〜ばあちゃんの教え
ばあちゃん子だった私は,祖母からたくさんのことを教わりました。普段の振る舞いを正す教えもたくさん教わり,実行してきました。「先人の教え」は,マナーに関することや社会性を見直すための格言して,後進に伝えられているものです。私のばあちゃんは,孫のしつけをしなやかに言葉に乗せてやっていたような気がします。思い返してみると,幾つもの言葉が湧き出してきます。
その中の一つが「ごはん粒を残すと目がつぶれる」です。農家の方が,一生懸命作ってくださったお米を,一粒でも残したらいけない,罰が当たるよ,とばあちゃんは話してくれました。罰当たりにはなりたくなかった少年の私は,必死にお茶碗にくっついたごはん粒を取って食べていました。柔らかめの炊き具合の時は,特に大変でした。ばあちゃんは,第二次大戦中,家族のために列車に乗って農家を訪ね,わずかな米を分けてもらっていたと話を付け加えました。役人さんに見付かると取り締まりで没収されてしまうから,細い布袋を縫って作り,腹に巻いていたんだよと話してくれました。 このばあちゃんの話は,今でもはっきり覚えていて,戦争を知らない私の心に刻まれています。物の大切さ,戦争の恐ろしさ,家族愛などがつまった,ばあちゃんの教えでした。 |
|