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9月6日【6年生】作文

9月6日(水)
 夏休みが終わり、2週間になろうとしています。学校では、児童が一生懸命取り組んだ夏休みの宿題を、関係機関に提出する準備も終わろうとしています。そのような中、担任から以下の作文を渡されました。長文になりますが、お付き合いください。

以下児童作文(一部抜粋)

題:年のはなれた友達

 4月からぼくは、登校班の班長になりました。班長の仕事は、列の先頭を歩き、危険な場所に注意し、歩く速さを調節しながら登校時間に間に合わせることです。
 (中略)ぼくは何度も一人で帰っていました。その時はいつも不安な気持ちになります。だから自分が班長になった時には、きちんと下級生のめんどうを見たいと思いました。
 登校班は(中略)、6年生二人、4年生一人、1年生二人の合計五人です。学校までは約1.3キロメートル、30分の道のりです。6年生、4年生には慣れた道のりですが、1年生にとっては、重いランドセルを背負いながら、どんな天気でも1列で行かなければならない大変な道のりです。
 1年生のうちの一人は(中略)、その日の天気やランドセルの重さなどで、なかなか順調に歩いてくれません。そのため、何度も登校時間に間に合わないことがありました。
 ぼくたち6年生は、どうしたら順調に歩いてくれるか二人で考えました。また、二人とも弟がいないため、弟のいる友達に話を聞いたり、実際に弟と接している様子を見て参考にしました。見守りについてきてくれている母には男の子が興味をもっていることなどを、男の子のお母さんに聞いてもらいました。
 すると朝は順調に歩かない男の子が、下校の時は比較的順調に歩いていることに気付きました。
 そこでぼく達6年生が考えたことは、男の子が興味を持っていることを話し、男の子が話しに加わってきたら聞き役にまわるという方法です。その方法を繰り返しているうちに、男の子もだんだんと歩くのに慣れてきて、時間もかからなくなってきました。1年生の成長を感じました。
 でも一番変化したのは、ぼく達と男の子の関係だと思います。いろいろな話をしていく中で兄弟とまではいかないけれど、年のはなれた友達になれたのではないかと思いました。
 こういう経験をくり返しながら人と人がつながっていくのだと思いました。それは、地域の人とのつながりも同じです。(中略)相手のことを思いやり、互いにやさしい気持ちで接したり、かかわったりすれば犯罪や非行のない地域社会になるのではないでしょうか。その一歩として、まずぼくができることは、学校の最高学年として自分の役割をしっかりと果たすことだと考えます。
 ぼくも来年の3月には、小学校を卒業します。そして1年生の男の子も数年後には6年生になります。男の子が6年生になった時、「そういえば、こんな班長さんがいたな。」と思い出してくれたならうれしいです。こんな班長になれるよう、残りの数ヶ月班長として最後まで頑張りたいと思います。 

以上

 原稿用紙3枚半に、相手をおもいやる気持ち、その実践力等がしっかり書かれていました。
 大野小学校の児童には、日頃から「おおいに学ぶ子 おもいやりのある子 のびのび遊ぶ子になって欲しい」と話しています。最高学年として、登校班の班長としてどのように下級生に接すれば良いか考え、実践する素晴らしい児童が大野小に在籍している事実。
 「おもいやりのある子」 大野小 最高だと思いました。

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