チーム守中コラム〜仕事

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 中学校で行っているキャリア教育。単に進学先の高等学校を決めるためのものではなく、将来的な職業観を養う大切な活動です。この長引くコロナ禍の中ではありますが、生徒の皆さんには、夢や希望、将来の自分に対しての明るい願いをもってもらいたいと思います。将来に関して具体的に関わってくるのが仕事。そんな仕事に関してのエピソードを二つ紹介します。

1.自分の経験・・・私は、大学卒業後、大手の医薬品・医療機器関係の会社に就職しました。勤務地は静岡県富士宮市。富士宮というと、今では富士宮焼きそばが有名ですが、当時は全く話に聞きませんでした。漠然と研究職を希望していた私は、新入社員研修後、大きな工場の品質保証課員として、工場内の環境測定、製品の微生物検査や、アメリカのFDAという省への申請等の仕事をしていました。一念発起、教員を目指して会社を辞め、実家の柏に戻ってきたときのことを思い出すと、エネルギッシュな自分を感じてしまいます。今振り返ると、会社勤めの経験の多くが、今に繋がっていると思います。工場内の社員の方とのコミュニケーションや、製品の品質向上に係る手順等、業種が違っていても、仕事の進め方に関しては、共通するものが多かったと哲学してしまいます。

2.後輩の経験・・・私は大学時代、軟式野球部に所属していましたが、その部活の一学年下の後輩は、現在医師として会津若松で勤務しています。私の出身大学は茨城大学。しかしながら、茨城大学には医学部がありません。その後輩は、茨城大学理学部を卒業後、化学の先生として福島県に採用され、高校に勤務しました。数年間勤務しているうちに、医師として人を助けたいという気持ちが強くなり、教員をしながら勉強して福島県立医大に見事合格、医師として現在に至っています。「志(こころざし)は人を動かす」と聞いたことがありますが、強い意志は努力を生み、成果に結び付く・・・やはり夢や希望はすべての活動の土台となるのだと思います。

 生徒の皆さんには、大きな夢や希望をもってもらいたいと思います。まだ明確に考えられない人は、大人になった自分をいろいろな想定で想像してみてください。そして、夢や希望をもつことの大切さは、若いときだけではない、人生いろいろ、回り道もあるということも心に留めてほしいと思います。
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