チーム守中コラム〜相変わらず

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 先日、ある中学校のある学年の同窓会が上野であり、その当時学年主任であった私と、担任であった川嶋先生が招待を受け、参加しました。17年振りの再会です。

 東京好きの私の知識も、上野の街をすべて網羅はしておらず、西郷さんの像を降りた付近で、お店を探し回りました。付近の桜は、早咲きなのか満開。多くの人が写真に収めていました。桜の花を愛でながら、二人でナビを使って頑張りましたが、遂にギブアップ。幹事に電話し、無事保護してもらいました。

 ビルに入り、エレベーターで会場へ。立食形式の会場では、既に多くの教え子が談笑していました。程なくして総勢40人ほどの会が始まりました。私の性格上、すべての教え子とボリュームある話がしたくて、初めからエンジン全開。質問に質問を重ね、教え子に有無を言わせず笑いを取っていました。

 良くも悪くも結構いろいろなエピソードを創り上げたこの学年。2年生の時に主任として学年に入ったので、二年間だけ一緒でしたが、とても記憶に残る、本当に大好きな学年でした。こちらからなんとか名前を思いだして呼ぼうと、じ〜っと顔を見ながら頭を働かせていました。数名の教え子にはヒントを出してもらわざるを得なくなり、その都度周りからヤジが飛びました。それもそのはず、17年という年月は、教え子にさまざまな変化をもたらしていました。

 テンション全開で話をしていると、ほとんどの教え子が「わー先生!全く変わってないですね〜相変わらずのテンションですね〜」と話してくれました。私は、いつしか、久しぶりに会った人に、「変わってないね〜」、「相変わらずだな〜」と言われることに喜びを感じていました。温かい教え子の笑顔に囲まれ、本当に幸せなひとときでした。

 一通り全員と話した後、ふっと会場を見回していると、突然哲学思考に。先日コラムで紹介した、槇原敬之さんの曲、『遠く遠く』が頭で再生されていました。この学年では、担任ではなく学年主任であったので、卒業式の際に彼等の前では歌ってはいませんが、「同窓会」のワードが頭の中の再生ボタンを押したんだと思います。

 2番の歌詞、「大事なのは『変わってくこと』『変わらずにいること〜』」が頭の中にリフレインしました。体格や表情が変わった教え子、無口で内向的であったのに、笑顔で面白い話をしてくれる教え子、小さい子供を連れてきて、子供と共にこの雰囲気を満喫している教え子・・・」17年の年月を感じていましたが、同時に、やんちゃをしたり、静かだったりと、いろいろなタイプの教え子が、同じ会場に集まって笑っていること・・・仲のいい学年であることは、昔も今も全く変わらず、それこそ「変わってないね〜」、「相変わらずだな〜」と、皆を称賛しました。本当に楽しい時間を過ごすことができ、幸せでした。教え子にたくさん元気をもらいました。皆、ありがとう!
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