チーム守中コラム〜度合い、収め方

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 人手不足が叫ばれている昨今、飲食業界では、お客さんによる「カスハラ=カスタマーハラスメント」が問題になっているとか。カスハラとは、お客さんや取引相手という、立場の優位性を基に、過大な要求や理不尽なクレームをする行為のことです。お客さんに怒鳴られたり、人権を傷付ける発言をされたりして、職場を離れる人が多いということです。

 振り返ると、昔家族でレストランに行った際、汚れた皿に気付き、店員に声を掛けたことがあります。自分にとってはきつい言い方をしたつもりはなかったのですが、幼い娘は「お父さんが文句を言っている」と捉え、それ以降は、何かトラブルがあったときは、娘たちが「お父さん怒るな、黙って!」と先んじて私を制するようになりました。私としては、怒ったのではなく、綺麗なものと替えてもらおうと声を掛けたのですが、娘たちには嫌な印象を与えたようで、未だに反省しています。

 このカスハラについては、「度合い」と、「収め方」というキーワードが浮かびます。相手のミスについての怒りの度合いのコントロール、そして謝罪を受けた際の感情の収め方の二つがあれば、このようなハラスメント事案は生まれず、飲食業界から去る人もいなくなるのではと思います。
 とは言っても、やはり人間。その時その時の状況で、感情が高まって、つい文句の口調が大きくなってしまうこともあるかもしれません。そんな時は、相手の気持ちを思い、自分の感情を上手にコントロールするという、冷静な自分であることが大切であると思います。感情豊かな生活を送る一方、感情を上手に鎮めるテクニックが、社会生活を送る人全員に求められていると思います。
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