チーム守中コラム〜紅葉、落葉

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 春先に学校を彩ったサクラ。今は葉が落ちて少し淋しげな感じです。紅葉や落葉は、季節の風物詩として、日本人にはなじみのものです。

 この落葉、植物にとっては、寒い冬を越すための一つの手段となっています。葉は、薄くて面積を広くしています。光合成を効率よくするためです。しかしながら、その形状ゆえ、低温や凍結に弱く、蒸散を司る気孔もあるため、乾燥にも弱くなっています。植物は、気候に対応し、個体、種を残す手段として落葉を体得したのです。

 落葉のメカニズムが初期段階として、維管束が分断されます。それを離層と言いますが、その直前に、葉の葉緑体が分解され、植物本体に栄養分として回収され、あの緑色がなくなって、他の色素の黄色や赤葉が目立ってくるのです。

 植物が秋の時期に、冬に備えている・・・秋を感じるということは、その向こうの冬を感じることなんだなあと哲学してしまいました。
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