チーム守中コラム〜けが

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 スポーツをしている人には必ずつきまとう「けが」。どんなに高いスキルをもっていても、けがによってパフォーマンスを出せなくなり、競技をあきらめる人もいます。

 今、日本のみならず、全世界の注目の的になっているMLBの大谷翔平選手。前人未踏の活躍をしている彼を、ワクワクしながら応援すると同時に、「けがだけはしないで!」とずっと心配をしていました。そんな最中、彼は投手として出場している際、肘に違和感を覚え、交替してしまいます。兼ねてから心配されている指先。よく、指にタコができるということがありますが、足の裏の次に厚い皮膚をもった手ではありますが、強い圧力に対し、皮膚が厚くなり、硬くなるということがあります。これは人体の防御反応といってもいいですが、硬くなると、もろくなるのが自然の摂理。皮膚が割れたり剥がれたりしてしまいます。

 今回も指の不調かと思っていたら、肘の靱帯損傷。一報を聞いて、ショックを受けました。彼の肘には一度メスが入っており、今後の投手生命には深刻なトラブルだと思います。肘は、関節の中で、比較的骨の接合部が安定していて自由度の高い関節。しかしながら、この関節は、強靱な肩の動きによるトラブルを受けたり、逆方向に大きな力が加わると、損傷してしまったりする関節でもあります。実際、高校で柔道をしていた私は、肘を関節技で攻めたり攻められたりしていました。野球もやっていた私にとって、肘の痛みとは、長い付き合いとなっています。よく、競技をしていた際は、「肘が強靱であったら、もっとできるのに」と悔やんだものです。

 肘のけがが判明した後にも、ダブルヘッダーの2試合目に出場した彼は、ヒットを打って観客を沸かせました。「無理をしないで〜」と祈るばかりです。
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