チーム守中コラム〜渾身

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 前回のコラムで触れた、オリンピック・パラリンピック。2年前の東京オリンピック・パラリンピックの観戦で、一番力が入ってしまったのが、パラリンピックのゴールボール男子準々決勝でした。取手市出身である、日本代表選手の山口凌河さんは、私の藤代中勤務時代の教え子の弟さんです。数年前、取手の小学校での公開授業のゲストティチャーで彼が講演したのを参観した時、私に「兄や学校の先生から、先生のことを聞いていました!」と私に笑顔で話をしてくださいました。彼は中学校の時、レーベル遺伝性視神経症を発症し、視力を著しく失ってしまいました。しかしながら、彼はいつも明るく、接する人に元気を与えてくれます。

 準々決勝では、途中から出場し、ビハインドを挽回しようと強豪中国相手に渾身のボールを投げました。残念ながらファールとなってしまいましたが、彼の勝利を目指す姿は、私の胸に刺さりました。惜敗はしましたが、彼の姿は光り輝いていました。

 先日、山口選手の友人でもある羽富先生の発案で、SDGsの学習で視覚障害についてまとめている生徒と山口選手が、リモートでお話をしました。とても気さくに生徒に話をしてくださいました。彼がいたのは、パリオリンピックに向けた強化合宿所。もう大会に向けて頑張っていました。彼の勇姿をまた応援したいと思います。
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