チーム守中コラム〜バブル

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 先日のニュースで、「東証、一時3万千円突破、バブル期の1990年7月以来、約33年半ぶり」という見出しを見ました。インバウンド消費の増加、金融緩和策の継続、著名投資家の来日、海外マネーの流入等を受けての上昇だそうですが、このコロナ禍が明けようとしている昨今からすると、明るい話題なのかもしれません。しかしながら、この現象が新たな課題となって日本を襲わないで欲しいと願うばかりです。

 この記事を見て、上記のような不安と同時に、「バブル」という言葉に懐かしさを感じました。バブル経済期と言われているのは、1986年末頃から1991年初め頃の時期で、ちょうど私が大学を卒業し、会社員として静岡県で働き、会社を辞めて柏の実家に戻ってきて藤代中で非常勤講師をしていた、自分にとっては不安定な時期に当たります。その時を思い出しても、バブル経済の恩恵にあずかった記憶は無く、地味な会社員として黙々と働き、転職して一変した生活環境にもがいていた記憶しかありません。

 このバブル経済の様子を、15年以上後にコミカルに映画化したのが、『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』という映画です。いわゆるタイムトラベルのお話で、バブル経済が破綻するのを防ごうとタイムスリップするお話です。阿部寛さん、薬師丸ひろ子さん、広末涼子さん等が出演しており、バブル期当時の描写、特に服装に関しては、思わず懐かしさを感じ、ついつい笑ってしまう場面が多く、私の好きな映画の一つです。

 この映画をしみじみと観ると、「過去に戻れるなら? 浮かれた先に待っているものは? 先を見通した行動がとれているか?」など、いろいろなことに哲学してしまいます。そういった意味でも、真面目に観ても面白い映画です。

 人生は映画ではありませんが、銀幕の中の社会に一瞬自分を置いて、いろいろなことを考える、「疑似体験」も、内面のリフレッシュや活力を出すきっかけになるのではと思います。それはともかく、この株価上昇が、日本や全世界の人々のプラスに働くことを祈るばかりです。
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