チーム守中コラム〜捨て目

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 先日、テレビを観ていたら、「捨て目が利く」という言葉を耳にしました。捨て目とは、目に入るものを心に留めておいたり、広く見て心に留めておくことを言います。捨て目を使い、経験に基づく直感やちょっとした目配り、勘等で、物の価値や本質を見抜く力を、「捨て目を利かせる」と言います。

 この、「捨て目が利く」人は誰だろう?と考えてみると、すぐに一人の人が頭に浮かびました。その人は、故田村正和さんが演じていた、「古畑任三郎」です。あの独特の話し方で、犯人を追い詰め、犯人の素振りや発言、状況の違和感を見逃さず、事件を解決する手法は、まさに、「捨て目が利く」人物だと思います。この古畑任三郎は、三谷幸喜さんの脚本。彼の脚本は、笑いあり、捨て目を利かせることありと、緻密に構成されています。ということは、三谷さんこそが、捨て目が利き、笑いのツボを心得ているということです。

 興味深いドラマがある時は、早く観たくて放映日を心待ちにしますが、ワクワクするドラマの裏では、多くの脚本家や製作スタッフが、絞り出すようにしてストーリー、映像を創っているのだなぁと、ひとしきり感心してしまいました。
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