チーム守中コラム〜ヒーロー

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 数年前に、偶然にテレビで目にした『僕のヒーローアカデミア』というアニメ。最近のニュースで、今も根強い人気を博しているということを知りました。あのサッカーワールドカップに出場している選手の凜としたたたずまいに心躍らされたとき、「ヒーロー」という言葉が頭に浮かび、哲学思考に入りました。

 さて、私のヒーローって誰なんだろう?誰だったんだろう?と邪念を捨てて考えていたら、3人が浮かびました。

 一人は「ウルトラセブン」です。宇宙人や怪獣と闘い、地球を守る、私にとって最強のヒーローでした。強さはもちろんでしたが、やけに人間くさいところにも惹かれていました。時には侵略を謀る宇宙人と話し合ったり、仲間を救出しようと危険を顧みず行動したり・・・そもそも番組自体の脚本力に魅力があったのかもしれません。余談ですが、子ども心ながら、主人公のダンが、基地で待っているアンヌ隊員の淹れるコーヒーを想像しながら猛吹雪の中をさまよっているのを見たとき、コーヒーってそんなに美味しいのかなぁと思ったのが思い出です。

 もう一人は、「ブラックジャック」です。漫画の主人公ですが、過去のつらい思い出を胸に秘めながら、いろいろな人を助けるお医者さん。患者に法外な報酬を迫る冷酷な一面があるかと思えば、圧倒的な医学知識に基づいた奇跡の手術を行い、時には貧しい人からはお金も取らずに手術で救って去って行く・・・手塚治虫氏の最高傑作です。中盤からは、安楽死を取り扱うドクターキリコとの対峙が度々描かれ、子ども心に「命」について深く考えるきっかけとなりました。今、放送されているドラマの無免許医師の役名が、漢字は違いますが、ブラックジャックの本名と同じ、「はざま」なのは何か関係があるのかなぁと考えてしまいます。

 最後の一人は、と言うか、二人になってしまいますが、私の最高のヒーローは「両親」です。気持ちが細く心配性だった私を絶対的に守ってくれました。そんな両親も、老いには勝てず、最近は患った体の各所をさすりながらの毎日。これからは、私が恩返しとばかり、奮闘していますが、どう考えても返しきれないなぁと思っている自分は、幸せだったんだなぁと考えたりします。
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