チーム守中コラム〜初恋

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 3年生の国語の授業で扱っている、島崎藤村の「初恋」。この詩は、4つの連で構成されています。それぞれが起承転結になっていて、若者の恋心を巧みに表した詩と言えます。この詩は、誰しもが遠き昔に味わった恋心を思い出させる、胸がキュンとなる作品で、多くの人から親しまれています。

〜白い手の彼女から林檎をもらい、恋心が芽生える〜二人が足繁く通った末にできた細い道〜 とても淡い心が描写されていて、気持ちがタイムスリップしてしまいそうです。

 初恋というのは、絶対に忘れないもの。いわば、自分自身の根底にあるもの、かも知れません。この詩を読んで、胸がキュンとなる人は、小さい頃、人形やお絵かきで遊んだ子、小学校時代のあの優しくて笑顔が素敵な子、中学校の頃の隣の席の子、などと、初恋相手を頭に思い浮かべていると思います。

 「初恋」と聞いて私が思い出してしまうのが、村下孝蔵さんの曲、「初恋」。特に2番の、「〜夕映えは あんず色 帰り道一人 口笛吹いて〜」が少年時代の私の強がりを表現しているかのようで、共感します。

 国語の授業ですが、生徒には、淡い気持ちを存分に味わってもらえたらと思います。心揺さぶられた人は、それだけ心が広く、人に優しくなれると思います。
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