チーム守中コラム〜サイクル

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 校舎増築工事も完了しつつあり、西門付近も広々としてきました。昔から植えられているハナミズキの枝の先端を見ると、小さなつぼみが。春に素敵な花を咲かせて校内を彩ってくれているハナミズキが、その準備をしてくれているんだなぁと、哲学にふけってしまいました。

 「今年の秋はあっという間に過ぎ去ってしまった」とか、「季節が過ぎるのは早い」、「一年、あっという間だったなぁ」などと、時の流れに関する感想をよく聞きます。人は、細胞の代謝スピードが、加齢によって緩やかになる分、絶対的な速さで過ぎている「時」の速さを、加齢とともに早く感じてしまいます。

 社会の節目、新年や新年度は、人の社会生活における大きな節目であり、生活サイクルの起点でもあります。昨今、一年が早く感じてしまうのは、コロナ禍での閉塞感、不安感も原因の一つなのかもしれません。そのような状況を、人は冷静に受け止め、新年や新年度の起点に、自己の年間の生活サイクル、行動サイクルを考えることが大切であると思います。

 ハナミズキに関わらず、多くの植物のサイクルは、外界からの刺激を感知し、内部の生成物等に変化が生まれ、対応する機能をもっているためにできあがります。今の寒さを感知し、日に日に長くなる日照時間を確認して、寒さの次は必ず暖かくなる、春が近いんだ、とつぼみを膨らませているのです。

 人は、植物ほどは刺激に対して順応ではありませんが、「今」の状態をよく観察し、そこから感じ取れるものに対して行動していくことは大切であると思います。寒い冬におけるコロナ禍の中でも、希望の光やわくわくする未来に思いを馳せることができる、何かを見付けることができると思います。それができるためには、落ち着いて、広い視野をもって生活しなければいけないなぁと哲学したりしました。
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