チーム守中コラム〜気付き

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 先日、3年生の面接練習の面接官を行いました。生徒は緊張しながらも、一生懸命質問に答えていて、とても頼もしく、同時に彼らの強い信念を感じることができました。私は、中学生にする質問としては、少し難しい質問をしてみました。「あなたは、立派な大人とは、どんな大人だと思いますか。」という質問。我々大人でも、一瞬たじろいでしまうかもしれないこの質問に対し、質問した生徒は、「周りのいろいろなことに気付き、あいさつがきちんとできて、当たり前のことを当たり前にできる人が立派な大人だと思います。」と答えました。素晴らしい答えです。さすが3年生、チーム守中の鑑です。あまりに素晴らしい答えに、鳥肌が立ってしまい、同時に深い哲学思考に入りました。

 「気付き」とは、調べてみると、「それまで見落としていたことや問題点に気付くこと。」、「誰かから教えられたり、指示されたりすることなしに、自分の内面から生じる感覚的な発見やひらめき、解釈や理解の変化のこと。」となっています。自分の内面深くから、感じたものに発見や解釈・理解が生まれる・・・この「気付き」に関しては.文科省の新学習指導要領の小学校生活科においても重要視されています。

 「気付きは対象に対する一人一人の認識のことですが、活動を繰り返したり対象とのかかわりを深めたりすることに伴い、一つ一つの気付きが関連付けられた気付きとなったり、対象への気付きが自分自身への気付きとなったりすることが考えられます。」と示されています。「気付き」の関連付けや内面への方向といった、深い感性、思考が気付きによって生まれるのだと思います。

 私の哲学思考は、昨年観たドラマに繋がりました。大ファンの菅田将暉さんが主演しているドラマ、「ミステリと言う勿れ」。菅田さん演じる久能整という青年が、子供の頃の先生の嫌な思い出を語る人に対して淡々と語るシーン。久能整は、「その先生、おかしい!」という、観ていた私の違和感を的確に指摘しました。さらに、教師を目指している久能整はこう言います。「僕は、いつもいろんなことに気付きたいと思っています。」と。

 「気付き」。・・・思いやり、対応、支援、励まし、相談、連携、声掛け、助け、協力、称賛、共感・・・気付きという言葉から、たくさんの言葉が繋がって出てきます。普段から、気付きを大切にできる学校、そんな学校でありたいと常々思っています。
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