チーム守中コラム〜柿

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 先月、柏の実家に行き、柿を収穫しました。足腰が悪い両親のために、柿の木に登り、父が竹棒でつくった柿採り装置を駆使して、わずかな柿を集団で食べに来るメジロに残して収穫を終えました。

 柿の大枝に足を乗せている時に、死んだばあちゃんの声が聞こえました。「柿の木に登ったらいかん。柔くて折れて落ちよる!」と。お兄さんが実際に柿の木から落ちて亡くなってしまったばあちゃんの言葉には重みがあり、いまだに柿の収穫の際には震えが来ます。実家の柿の木は、どうぞ登ってくれと、地上2mのところで大枝が真横に伸び、子供の頃からこっそり登って柿を採っていました。

 昔からある柿の木。子供の頃からお腹いっぱい食べた柿。この柿の効能が、凄いものだというのを知ったのは、成人してからでした。以下に簡潔にまとめます。

○ビタミンC・・・含有量は果物の中でもトップクラス。1個食べれば成人摂取量をクリアします。ビタミンCの効能は、抗酸化作用、美容効果、抗がん作用、免疫機能の活性化等があります。
○マンガン・・・骨の生成促進、エネルギー代謝に働きます。
○ビタミンA・・・目・皮膚の粘膜強化、抵抗力向上、美肌効果等があります。

 その他にも、ビタミンB1、B6、葉酸、カリウムも豊富で、「柿が赤くなると医者が青くなる」という昔の言葉があるとおり、栄養たっぷりな果物だったのです。

 柿は、私の成長に大きく寄与した食べ物だったと感謝しています。ちなみに英語では、Japanese persimmon と言うそうですが、柿は元々アジアの果物で、諸説ありますが、日本の柿は、日本古来のものらしく、最近では海外でも認知され、「KAKI」でも通じるところが多くなったとのことです。この歳になっても、実家の柿が秋の味覚としてはナンバーワンです。
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