チーム守中コラム〜進路

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 いよいよ3年生は進路決定の時期を迎えます。卒業後にどんなことを学びたいか、何を頑張りたいか、そしてどこで頑張りたいかを見定め、自己決定をし、自己実現を果たすべく、計画的に努力をしていかなければいけません。

 かくいう私はどうかというと、中学・高校時代は漠然とした職業観をもってはいたものの、具体性はなく、何か一つ筋が通ったものがあったかというと、胸を張って言えるものがあったのかなぁと思ってしまいます。しばし考えていると、一つあるとしたら、「生物」という教科をとことん好きになって、勉強しまくったことかなぁと思考がたどり着きました。

 ところが、今の高校生が使用している生物の教科書は、私がこよなく愛した教科書とはまるで違っていて、随分前に読んだ時に大きなショックを受けました。教科一つを取っても、内容や表記が変わっていくのだなあと物思いにふけったりしました。そういえば社会で習った鎌倉幕府ができた年号は、1192年だったけれど、今は1185年とされているみたいだよなぁ・・・教科書、教科というものは、不変的なものだと思っていたのは間違いで、最新の発見・情報が織り込まれて変わっていくものであったのです。

 進路というのは、柔らかくてしなやかなものであってほしいなぁと私は思います。自分が転職をしたからではありませんが、人生の節目で決断した「進路」は、次の節目で方向が変わったり、前の決断で決めた方ではない方に進んだりすることも多いと思います。かと言って、いい加減な気持ちで決断しても、後で取り返すことができる、と捉えてしまうのは危険です。その都度、真剣に考え、自分に自信をもって決断していくこと、それ自体を進路と呼ぶのだと思います。

 中学生の皆さんには、これからの人生を楽しく、そして充実したものになるような進路を歩んでいってもらいたいと思います。
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