チーム守中コラム〜人のつながり![]() そして延長12回裏1死一、三塁の場面。甘い敬遠球を思いっきり叩き、レフト前サヨナラヒットを打つのです。この劇的な試合は、プロ野球ファンに、未だに語り継がれています。 そして、このお話には、「人のつながり」のエピソードがあります。敬遠の球を打ち返した選手は、新庄選手だけではありませんでした。なんと彼が師と仰ぐ、柏原純一さんという方も敬遠の球を打ち返しています。柏原さんは、阪神タイガースに新庄さんが入団した時のコーチでした。実は柏原さんは、現役時代、「親分」と呼ばれた大沢監督率いる日本ハムファイターズの4番バッターで、私の憧れの存在でした。「4番、ファースト、柏原」という、アナウンス嬢の声は未だに忘れずに心に刻まれています。 その昔、柏原さんは、西武の永射投手の敬遠の球が甘くなったのを見逃さず、思いっきり叩いて、なんとホームランにしてしまったのです。 この師弟関係の二人、豪快さでも共通するものがあったようです。今は申告敬遠というルールがあり、こんなドラマチックなシーンは生まれないのがなんとなく残念です。 よく、「先人の真似をしろ」といいます。私は、先人が行ったよいことを模倣することは、とても効率的で、スキルアップにも結び付くものだと思います。しかしながら、真似しようにもなかなかできないこともあります。その点では、新庄さんと柏原さんは、本当に奇妙な縁でつながっているのかも知れません。人と人とのつながりは、奥深いものです。 |
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