チーム守中コラム〜寒さと植物

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 今朝、出勤しようと車を見ると、見事に凍っていました。近所の空き地の草にも霜が降りていて、白くなっていました。こんなに寒い中、植物はさぞ大変だろうと思う方も多いと思われる方も多いと思いますが、植物は、戦略的に寒さ、凍結対策を講じています。

 まず、多くの植物は、秋から初冬にかけての一桁の気温の時に、低温馴化という冬支度を行います。植物も生物ですから、細胞が凍結してしまうと中の成分が壊れてしまいます。低温や日長の変化などを感じとると、植物は細胞内に糖類やアミノ酸、タンパク質などを蓄え、凍結しにくい状態にするのと同時に、細胞膜の成分も変えて凍りにくい対策を講じているのです。余談ですが、低温馴化して冬に強い植物の中にも、夏の低温には弱いという植物が意外と多いというのは面白いものです。

また、植物体の外側だけを凍らせて、内部を守る仕組みをもった植物もいます。そのようなシステムをもたず、種子を残すことで越冬する植物も多くいます。

この冬の時期、草木は静かに眠っているようですが、春に向けて辛抱しているのです。暖かい春、希望の春の前の準備段階とでも言いましょうか、植物は季節の移り変わりをむしろ楽しむかのように過ごしているのかなぁと哲学思考を巡らせました。
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