チーム守中コラム〜師走

画像1
 何気なくスケジュール帳を見ていたら、もう今月も6日なのに、「あ、もう12月だ!」と、はっとしてしまった自分に苦笑いをしてしまいました。時の流れは実に早いもので、今月は12月、師走です。師走とは、字のごとく、師が走るほど忙しいと言われる月で、由来も、年の瀬で気忙しくなる時期で、どっしり構えて読経するお坊さんまでが走り回る程の多忙な月というところから来ているそうです。

 ちなみに師走以外の12月の別名を調べてみると、たくさんありました。冬の最後を意味する「晩冬」、「三冬月」、「春待月」、寒さを表した「苦寒」、年の最後の意味で「歳極月」、梅の花が咲き始める「梅初月」等です。

 師走、言葉からは気忙しいイメージが湧きますが、体験的には年の瀬、大晦日、1年の締めという大きな節目をイメージします。私のイメージは、つい10年ほど前までは、大晦日に実家の両親が営む豆腐屋の大掃除をしていたので、それをイメージします。豆腐屋は、油を多く使うので、油汚れが至る所につきます。手がボロボロになるまで必死に掃除したのを思い出します。大掃除の後、家に戻り温かいお風呂に入り、年越しそばを食べるのが年中行事でした。心地よい疲労感と達成感、そして翌日迎える新年への思い・・・私のイメージはそのような感じです。人はそれぞれ、この時期に特別な思いがあるはずです。

 このコロナ禍の中、帰省したり親戚で会食をしたりすることは昔と比べると難しいかも知れません。そのような中でも、しっとりと1年を振り返り、新年への思いを膨らませる余裕が欲しいものです。「特別な」と何かにつけて言われますが、今年の年末は当たり前ですが今年だけ。コロナ禍なりの、温かいものにしたいものです。そのためには、気忙しくならず、自分を大切にしながら、周りの人に丁寧に、そして優しく接していくことが必要だと思います。自分と周りの人の心に温かい灯火が宿るようにと、すべての人が優しさをもって生活できることを願います。
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31