チーム守中コラム〜出会い,選択

画像1
 先日,生徒の落ち着いた学校生活を見ていて,つい哲学思考に入り込んでしまいました。生徒は日々出会いを繰り返し,さまざまな選択をしています。そんな中で生徒が落ち着いているのは,「いい出会い,いい選択」をしているんだなぁと思います。人は,この社会に生活していると,たくさんの人やものとの出会いを経験したり,たくさんの選択を迫られます。そして,無意識のうちにストレスや疲労を溜めてしまうことがあります。しかしながら,悪いことばかりではなく,一つの出会いがその人を大きく変え成長させたり,一つの選択が,正しい道にその人を導いたりすることもたくさんあると思います。そんなことを考えていると,何がプラスで,何がマイナスなのかなんて分からないものだと,「人間万事塞翁が馬」という言葉にたどり着きました。

 人は,成長のためにも,あらゆる出会い,選択を「経験」することが大切であると思います。「選択」というと,ある学者さんが唱えた説によると,人は一日に最大で35000回の決断をしているとか。そんなことを考えていると,すべての人の無意識に近い選択や,買い物や交渉などの大きな選択が,その人にプラスになって欲しいなぁと思ってしまいます。

 学校の生活が落ち着いているのは,一人一人が落ち着き,それが集団の雰囲気になっているということに他なりません。そう考えると,やはり一瞬一瞬の,「真実の瞬間」を丁寧にしていくことが大切であると考えが至り,落ち着きました。

 とは言っても,なにがプラスになるか分からない・・・と考えると,私はいつも「バタフライ効果」という言葉を思い浮かべます。

バタフライ効果とは,これまで数回コラムに登場してきた言葉ですが,非常に些細な小さなことが様々な要因を引き起こし,だんだんと大きな現象へと変化することを指す言葉です。
名前の由来については,エドワード・ローレンツという気象学者の講演の題名『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』から来ているそうです。ほんの些細な事が,徐々にとんでもない大きな現象の引き金に繋がるかという考えです。少し神秘的な考えに聞こえるかもしれませんが,小さな出来事や物も,いろいろなものと繋がっているということだと思います。ちなみにバタフライ効果の例えは幾つかあって,百田尚樹さんの著書『フォルトゥナの瞳』には,「北京で一匹の蝶が羽ばたくと,ニューヨークで嵐が起こる」と書かれています。そう考えると,「真実の瞬間」は,生活の至る所にあって,その一つが朝の挨拶だったり,御家庭での何気ない会話であったり,テレビドラマの一シーンであったりするのだなぁと,一旦落ち着いた哲学思考が深まっていました。

出会い,選択を大切にしたいものです。
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31