チーム守中コラム〜滅菌
前に,滅菌という言葉が出てきました。菌に対する言葉は,結構多く,意味が違います。
今回は,「滅菌」,「殺菌」,「消毒」,「抗菌」について,簡潔に説明します。 ◆「滅菌」とは,有害・無害を問わずに,対象物において,すべての菌を死滅させることを言います。 ◆「殺菌」とは,菌を殺すことを言いますが,「すべて」とは限らず,少しでも菌を殺せば殺菌したことになります。 ◆「消毒」とは,対象物に付着している害のある菌を,害のない程度まで減らすことを言います。 ◆「除菌」とは,言葉どおり,「菌を取り除く」ことで,「殺菌」することも除菌に含まれますが,医薬品や医薬部外品以外の製品においては「殺菌」という言葉を使用できないので,この「除菌」という言葉が代わりに使われることが多いようです。 ◆「抗菌」とは,これらの中では一番菌に対する強さの弱い言葉で,菌の増殖を抑えるという場合に使います。 人類はあるときは菌と親しみ(酵母菌,ペニシリンを抽出した青カビ等),あるときは,有害な菌との戦いを繰り広げています。ちなみに,体をきれいにしたいから,表面を滅菌すればいいのではと,短絡的な意見も出るかも知れませんが,体の表面には,無数の菌(常在菌)が付着しており,そのバランスが保たれた状態が,人としては健康な状態なので,滅菌するとバランスが崩れてしまい,健康にとってはいい状態とは言えないのです。バランスが大事なのです。 |
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