チーム守中コラム〜ユニバーサルデザイン

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 昨今,「ユニバーサルデザイン」という言葉を大切に,各学校は教育活動を行っています。元々この言葉は,1980年代にアメリカの学者が提唱したものです。障害の有無に関わらず,できるだけ多くの人が利用しやすいデザインのことを言います。教育活動では,字の大きさ,話すテンポ,提示の見やすさ等,多くのものがあります。

人はそれぞれ特性をもっています。その差を乗り越えて,利用できるデザインがユニバーサルデザイン。しかし,これだけでは,本当の意味で多くの人が満足する活動にはなりません。そこで大切なのが,「合理的配慮」という考えです。字を読むということが苦手な人に,大きく印字したプリントを配る,字を書くことが難しい人にタブレットを用意する等,それぞれ一人一人の困り度に応じて教材や場面を設定することです。

 「多くの人が共通に利用できる」という考えと,「一人一人に対応する」という考えが融和し,しなやかに動くことができれば,豊かで人権意識のより高い社会が創れるはずです。このバランスを常にもちながら,「真実の瞬間」を大切にできる学校でありたいと思います。
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