チーム守中コラム〜知識

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1年生の英語の授業を見ていたら,担当の先生が単語について説明をしていました。これからたくさんの単語を覚えていく1年生,「この単語が入試の時に緊張して思い出せなくて・・・」なんてことが無いことを祈ろう〜と思っていると,自分の中学生の時の思い出が蘇ってきました。

 私は,中一の時に,英語の学習につまずいてしまいました。焦って学習した思い出があり,何とか入試英語をクリアして大学に進学した時は,ホッとしたものでしたが,いざ大学で生物学の研究をしていくと,文献のすべてが英語で書いてあり,あららと力が抜けたことを思い出しました。

 そんな中学生の頃,必死に単語を覚えていると,私の場合,なぜかスペルが長い単語の方が,記憶に刻まれることに気付きました。すくに覚えたのが,beautiful(美しい)という単語。そして,refrigerator(冷蔵庫)。当時,自慢気に親戚が集まった時に連呼し,それを見た親戚の叔父さんたちは,「お前は頭がいい!」と私を褒め称え,私はそれを受けて胸を張って鼻の穴を膨らませていました。

 そんな中学生も,今ではおじさん。いろいろな経験を積み,単語を覚えていることが凄いのではなく,その知識をいかに活用するかが大切なんだ,ということが分かるようになりました。当時の,大人たちを前に鼻の穴を膨らませていた自分を思い出すと,気恥ずかしくて仕方有りませんが,当時,私の周りに褒めてくれる大人の人が多かったからこそ,今の自分があるのかなぁなどと思います。私は褒められると伸びるタイプ,褒められると空をも飛んでしまうタイプだったのだと思います。

 経験を通し,自分にどんな知識を蓄えて,どんな機会でその知識を使うのか,これはおじさんになった今でも大切なことだと,しみじみ哲学にふけってしまいました。
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