チーム守中コラム〜言葉

画像1
 よく,「情けは人の為ならず」ということわざの意味は何?というクイズを目にすることがあります。私は幸いにも,この言葉を小さい時に覚えたので,間違った使い方をせずにすんでいますが,かなりの人が,間違った意味で捉えているようです。このことわざは,「情けを掛けるとその人の為にならない」ではなく,「情けは人の為だけではなく,いずれ巡り巡って自分にも返ってくるから,誰にでも親切にせよ」という意味です。

 このような,間違った意味で使われている言葉は結構あります。先日,テレビのバラエティー番組で,司会者が解答者に「穿った(うがった)見方をするなあ〜」とコメントしていました。この,「穿った見方」の本来の意味を調べてみたくなりました。

「穿つ(うがつ)」とは,「穴を掘る」ということであり,そこから「物事を深く掘り下げ,本質を的確に捉える」「隠れた真相を見抜く」という意味でも用いられる言葉だそうです。 なので,「穿った見方をする」という言葉の意味は,「物事の本質を捉えようと鋭い視点で見る」という意味になります。私は,あまり言い表現ではないという感覚があったので,さらに調べてみました。すると,過去の統計では,「疑って掛かるような見方をする」という意味で使う人の方がかなり多いことが分かりました。私は普段この表現を使うことはあまりありませんが,使うとしたら,後述の意味で使ってしまうかも知れないと思いました。

 「穿った見方をするね」と声を掛けられたら,本則ならば褒め言葉であり,喜ぶべきことであると書かれていました。言葉の本来の意味について,もっともっと勉強せねばと反省しました。

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31