チーム守中コラム〜はず

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夏休みに入って,過去に経験した生徒指導やトラブルを振り返り,整理する時間を取りました。担任だった時に抱えたトラブル,学年主任の時に組織で事に当たった難局・・・さまざまな経験がありました。私は,生徒指導等のトラブルや,人間関係の問題のほとんどが,「そんな筈じゃなかった」と当事者が後悔するものなのだと思っています。整理を続けていけば行くほど,その言葉が頭をよぎります。すると,突然,私の知的好奇心がうごめきました。「筈(はず)」ってなんだろう?・・・早速,スッキリしたいので調べてみることにしました。

 「筈(はず)」とは,弓の両端の元を掛けるところ(ゆはず),矢の端の弓の弦につがえる切り込みのある部分(やはず)のことだそうです。そこから,矢筈(やはず)と弦がよく合うということから,「当然そうなるべき道理であること,また,その確信をもっていること,その予定であること」を示すそうです。

 弓の構造が語源なんだ〜と感心した時,あ,と思い出しました。弓道から語源が生まれている言葉は他にもある,確か・・・そう,「図星」だ!これは幼き頃,クイズ番組で知った知識でした。

 「図星」とは,弓道で使われる的の中心の黒い部分。まさに的中〜という意味ですね。
スッキリついでに,弓道から来ている言葉って他にないかなあと思いを巡らせていると,ふと,「やはり」という言葉が浮かびました。数珠つなぎでどんどん調べるのが楽しくなり,調べてみると・・・

 「やはり」という言葉は,漢字で表すと「矢張り」となります。お,やはり,語源は弓道なのかなと思いきや,諸説の中には,「弓を張って矢を放つことを待っている構え」からできたという説もありますが,有力な説としては,「やはり」は「やはら」という古語が由来となっていると言われているそうです。「やはらか(和か)」という形で,「そのままじっとしておく」という意味で,そこから転じて「変わらない様子。変化がないさま」となり,今現在使われている「予想した通り,結局は」という意味をもつようになったようです。

 過去の事例整理をしていて,またまた語源を調べる旅に出てしまいましたが,「なるほど」と思う気持ちは,頭をスッキリさせてくれるようです。
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