チーム守中コラム〜表現

画像1
 今,生徒に身に付けさせたい力として,「表現力」があります。人に的確に自分の意を伝えることができる「表現力」は,実際に授業等で意図的に発表の場を設定しても,そう簡単に高まるものではありません。

人は人前では,「上手にやりたい,失敗したくない」と言う気持ちが働き,緊張してしまいます。失敗を恐れるあまり,行動すらできなくなってしまうこともあります。「元気よくハキハキと」という観点は,ネガティブ思考の前では,「でかい声で図々しい,繊細さがない」などどマイナスなことばかり際立ってしまいます。

 ここで解決策として重要なのは,「失敗しても恥をかかない」ということです。それは,表現をする発表者ではなく,発表を聞いているその他の人の姿勢によるということです。しっかりとした態度で発表者の話を聞き,失敗しても笑わず応援する・・・「支持的風土溢れる集団」などと言われますが,この集団づくりこそが,人の表現力を醸成させるキーポイントなのです。

 守谷中学校の授業では,この「支持的風土」が本当によく見られます。聞き手の話し手への思いやりが醸成すれば,話し手のスキルや,話し手の聞き手に対する思いやりも醸成されます。相互にスキルアップできるわけです。ここでの根本は,やはり「思いやり」です。思いやりを大切にできる集団が,能力を向上させ高みを目指せるのだと思います。
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30