チーム守中コラム〜伝え方・受け止め方

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 人とのコミュニーケーションの中で,「こんなはずじゃなかった」,「そんなつもりではなかった」という経験は,誰しもあると思います。生徒も,普段の学校生活や家庭生活で感じることはあると思います。ましてや私は,人生経験が彼らよりも4倍以上長いので,そのような経験ばかりです。

 この,コミュニケーションの「ずれ」は,簡潔に言うと発信者と受け手の思いの違いにあります。そもそも,人の考え方は,それこそ十人十色,同じ訳ではないので,当然起きる事象だと思います。できればそのようなことは極力無くし,円滑なコミュニケーションをしたいものです。昔,某タレントが,「学校では理不尽なことを体験することも大切だ」と話していましたが,「そんなつもりはない」という理不尽感を感じることは,無いに越したことはありません。

 先日,同年代の人のテレビインタビューで,「見た目はこんなになっちゃった,歳は取りたくない!」といっているのを耳にしました。私は,「老いる」ことは,決して嫌なことばかりではないと常日頃思っています。

 コミュニケーションのずれの観点から言うと,経験を重ね,発信者として相手に伝わりやすい言い方を考えたり,受け手として,発信者の思いを広く受け止めたりする,「心の幅」は,歳を重ねる毎に大きくなっていると思っています。確かに見た目は白髪交じりのおじいちゃんで,昔,三女が小学生の時,イオンタウンで買い物をしていて,三女の友達と出くわしたことがありました。翌日,三女はその友達に,「おじいちゃん,背が高いね」と言われたことをつい思い出してしまいますが。

 私は,見た目より,広く構えることができるようになったと思える「心の幅」を感じ,「老いることはいいこともある!」と時折哲学したりします。生徒の皆さんにも,時間があるときに,さまざまなことに対して哲学してもらえたらと思います。
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