ユネスコスクールの取り組み
湯涌大好き!地域に学ぶ 〜湯涌・金沢から世界へ〜
本校は、兼六園から車で20分。医王山山系の麓、湯涌温泉入り口に位置する小学校30名弱、中学校30名弱、あわせて60名ほどの小規模校です。小学校は明治8年5月、中学校は昭和22年3月に開校しました。
学校の裏手には女川「浅野川」が流れ、周囲の田畑とともに医王の山々が、どっしりと学校を見守っています。 そこに生まれ育った子ども達は、郷土と深く関わりながら穏やかで素直に育っています。
平成22年度に、ユネスコスクールの認定を受け、地域の自然や環境、伝統文化をテーマとして、持続発展 教育の実践に取り組んでいます。
【湯涌小学校】 テーマ「湯涌大好き!」
3〜6年生「米作り」
地域の方々に教えていただきながら、田植えや稲刈り、脱穀を体験した。 米作りの大変さや全校で協働する楽しさの体験を通して、食の大切さや地域の自然や 人へ感謝する気持ちを育む。
3年「野菜を育てよう」
加賀野菜の源助大根を育てた。収穫した野菜とお米を使って収穫祭を行い、お世話になってい る地域の方々を招いた。野菜作りを通して地域の方々との交流を深めるとともに、自分達で育てた野菜を収 穫する喜びやおいしさも感じることができた。
4年「紹介します!ふるさと湯涌」
湯涌地区に伝わる行事「氷室開き」「青葉まつり」の内容や由来について調べ活動を行っている。そして、分かったことを交流することにより、地域の伝統を守ろうとする意識を醸成する。
5年「湯涌の環境を調べよう」
地域を流れる浅野川に棲む水生生物を調べて川の水質調査を行ったり、ゲストティーチャーを招聘して地域の自然の中でネーチャーゲームを行ったりと体験活動を通して湯涌地区の環境について調べる。身近な自然を大切にしようという気持ちが芽生えたと同時に人間と自然との関わりについて深く考える活動を行っている。
6年「自分の生き方について考えよう」
同施設内にある湯涌保育園と地域の特色である温泉宿に勤労体験に出かける。体験で感じたことや聞いたことなどをパソコンを使ってまとめ、働くことの難しさや楽しさを知り、将来の職業選択に見通しを持つ。
【芝原中学校】 テーマ「地域に学ぶ」
全学年「花や野菜の栽培」
湯涌の自然や地域との共生の大切さを感じることを目的に、地域の自然環境を生かした野菜作りに取り組む。地域伝来の湯涌かぶらの由来や復活の経緯を地域の方から学び、実際に育てることで地域の文化の伝承と発展につなげている。
全学年「金沢百万石太鼓・念仏踊りの伝承」
湯涌地区に伝わる「金沢百万石太鼓」「念仏踊り」の伝承と発信に取り組んだ。地域の百万石太鼓のメンバーから指導を受け、地域や学校行事で披露し、地域文化の伝承を行っている。